医学研究:肥満症は「伝染」する?
「朱に交われば赤くなる」と言われたように、肥満症も「伝染」するらしい。『ニューイングランド医学雑誌』に掲載された研究報告は、もし身辺の親しい友人が肥満症であれば、肥満症になる確率が57%も増加することを報じた。
これは医学研究者がはじめて交友関係と肥満症の関連性を指摘したことである。
『ニューイングランド医学雑誌』に掲載されたこの米国カリフォルニア大学・サンチアゴ分校の研究者たちの研究報告は、肥満症が「伝染」する可能性を示唆した。もちろん、ここでの「伝染」は、ウィルスのように伝染することはないが、人類の生活環境の角度から見れば、確かに周りの人に影響を与える可能性があると指摘した。
この研究は1万2067人を対象に調査し、統計処理を行なった。研究結果から、親しい友人関係ほど、肥満症になる影響力が強いことが示唆されたという。
しかし、兄弟と配偶者の間の影響力は、友人間の影響力より弱いことも分かった。統計の結果によれば、自分の兄弟の中に肥満症の人がいれば、自分が肥満症になる確率は40%増加になるし、もし配偶者は肥満症であれば、自分が肥満症になる確率は37%増加になるという。
関連記事

年齢とともに増える抜け毛や白髪。実は日々の食事で改善の余地があります。髪に必要な7つの栄養素と、中医学が教える髪と内臓の深い関係について解説します。

手足の冷えは、体だけでなく心にも影響を与えます。冷えの原因を4つの視点から改善する方法をご紹介。生活習慣やケアで、健康と活力を取り戻しましょう。

脱水は特に高齢者にとって深刻な問題ですが、正しい水分補給方法を知ることで効果的に予防できます。運動後や汗をかいたときには、シンプルなスポーツドリンクを試すことが役立ちます。

歯周病は全身の健康にも影響を与えることをご存知ですか?ナン博士が教える口腔ケアの重要性と、入れ歯やインプラント治療の選び方を解説。健康な歯を守るためのアドバイスが満載です。

痛風は遺伝が原因であることが大規模な研究で明らかに。食事も重要ですが、生活習慣だけではなく遺伝子の影響も大きいことが分かりました。