NZ、27日深夜に外出制限を緩和へ 40万人が職場復帰

[ウェリントン 27日 ロイター] – ニュージーランド政府は27日深夜、新型コロナウイルス対策で導入した外出規制を1カ月ぶりに緩和する。

約40万人が職場復帰するほか、これまで制限されていた魚釣り、サーフィン、狩猟、ハイキングなどが条件付きで楽しめるようになる。

ただ、商店や飲食店の休業は継続し、一部の社会活動も引き続き制限する。

ニュージーランドは新型コロナの感染拡大を受けて世界でも特に厳しい都市封鎖を実施。3月26日に企業、学校、飲食店を閉鎖し、飲食店の配達・持ち帰りサービスも停止した。

海岸や遊技場も閉鎖されており、事実上、近所の散歩などを除いて外出が制限されている。

この週末は、議会や裁判所のほか、多くの企業が社会的距離を維持しながら業務再開の準備を開始。

飲食店は顧客と接触しない配送サービスの開始を発表。小売り店は自宅配送用に最新のオンラインカタログをサイトに掲載した。オフィスビルではエレベーターに社会的距離を維持するよう求める張り紙が張られた。

アーダーン首相は、集会などは今後も禁止すると表明。「ウイルスの再流行を防ぐことが重要だ」と指摘した。

波止場での釣りは認められるが、ヨットや船の利用や団体競技の練習は引き続き禁止する。狩猟は私有地で特別な許可を得た場合に認められる。

ニュージーランドでは1122人が新型コロナ感染症に感染。19人が死亡した。1日当たりの新規の感染ペースは過去2週間、1%を下回っている。

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