ホンジュラスなどの台湾の友好国は4月末、WHOのテドロス事務局長に対し、台湾のWHA参加を求めた(GettyImages)
ホンジュラスなどの台湾の友好国は4月末、WHOのテドロス事務局長に対し、台湾のWHA参加を求めた(GettyImages)

ホンジュラス、テドロス氏に台湾のWHA参加を直訴

中米のホンジュラスなどの国連大使はこのほど、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長とのテレビ会議で、5月中旬開催するWHOの年次総会である世界保健総会(WHA)に台湾を招くよう求めた。

米ボイス・オブ・アメリカ(VOA)5月4日付によると、ホンジュラスの駐国連大使、ジャンパオロ・リッツォ(Giampaolo Rizzo)氏は4月29日にツイッターに投稿し、他国の代表とともに、WHOのテドロス事務局長に対して、台湾のWHA参加とWHOのCOVID-19(新型コロナウイルス感染症、中共肺炎)会議への出席を求めたという。

リッツォ大使はツイッターで、テレビ会議の写真の他に、中共肺炎のパンデミック対策において「誰も置き去りにしてはならない」と投稿し、ハッシュタグ「#TaiwanCanHelp」を付けた。「#TaiwanCanHelp」とは、台湾政府が世界各国にマスクなどの医療物資を寄付する時に使用するSNSでの標識である。

 

台湾外務省は3日、ホンジュラスなどの友好国に対して、中国当局からの政治的な圧力に屈しない勇気と友情に感謝するとの声明を発表した。また、5月18日、19日の日程で開催される第73回のWHAについて、オブザーバーとして参加できるよう引き続き取り組んでいくとした。

アレックス・アザー米保健福祉長官は4月27日、台湾の衛生福利部長・陳時中(日本の厚生労働相に相当)氏との電話会議で、台湾のWHA参加を支持すると表明した。

(翻訳編集・張哲)

関連記事
米国防総省の新報告書で、中国共産党当局が新型コロナ流行を公式発表前に把握・隠蔽していた疑いが再浮上。武漢での感染訓練や内部告発者への弾圧など、拡大初期の新証拠が明らかに。
条約案は来月のWHO年次総会で採択される見通しだ。ただ、条約の採択には加盟国の3分の2以上の賛成を必要とし、採択後も、各国が国内法に基づいて条約を批准する必要があるため、実効性は各国の対応に左右される。
アメリカ国防総省は2025年3月、2019年に中国・武漢で開催された国際大会に参加した米軍人の一部が、新型コロナウイルスに類似した症状を示していたとする報告書を公開した。
中国国内の特筆すべき情況として、現在感染症が猛威を振るい、安徽省や上海、瀋陽など多くの地域で病院と葬儀場が混んでいる。亡くなった人の多くは中高年で、若者も含まれている。しかし、こうした情況の中、当局は感染状況を隠蔽し続けている。
米国立アレルギー感染症研究所など自然界で発生したとしていたCOVID-19の発生の起源について今回、CIAが武漢実験室から漏洩した可能性を支持する立場を示した。