(Muffet/Creative Commons)
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俗悪書物の作家たちの行く末は

文字は文明の始まりであり、人類を教え導く重要な役割を担っています。昔の賢人の著作は、人の心を正し、後世に広く伝わり、人々が自発的に守ることのできる道徳的基準となりました。

 清朝時代、雲南出身の謝履端(しゃ・りたん)は、品行方正で勉学に励む立派な青年でした。若いころから猥雑な本を見かけると、金銭を惜しまずそれらの本を購入し、燃やしました。このような俗悪な書物が世の中に広く伝わると、それを読んだ人が志を見失い、徳を損ない、他人に害をもたらすことを恐れたからでした。

 ある夜のこと、謝氏の夢に金甲神が現れ、彼に告げました。「お前が金銭を惜しまず、低俗な本を買って焼却したので、多くの人が邪念を起すことから免れた。お前が積んだ陰徳は大きい。よって、私はお前に功名と栄誉を与えよう」

 謝氏は目覚めた後、さらに勉学に励み、善行を重ねるよう努力しました。謝氏は科挙試験に合格し、子孫にも恵まれ、幸せな人生を送りました。彼の名声は広く伝わったといいます。

 一方、中国には、文筆の才能に恵まれながら、人々を邪で淫蕩な方向に導いた文章家は、天罰に見舞われて悲惨な人生を送ったという古い言い伝えがあります。俗悪な書物を生み出し、世に広める文人たちの行く末は一体どうなるのでしょうか。才気を持って猥褻な本を書き、人に害をもたらす人たちは、自分たちの未来を傷つけているのです。

(翻訳編集・李頁)

 

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