原油先物は下落、新型コロナ「第2波」への警戒強まる
[ニューヨーク 11日 ロイター] – 米国時間の原油先物価格は下落。新型コロナウイルス感染の第2波を巡り懸念が高まった。一方、サウジアラビアによる追加減産発表を受け下落は限定的だった。
清算値は北海ブレント先物<LCOc1>が1.37ドル(4.4%)安の1バレル=29.60ドル。米WTI先物<CLc1>は0.60ドル(2.4%)安の24.14ドル。
原油価格は過去2週間、行動制限の一部緩和で需要が緩やかに回復していることから上昇している。ただ、感染拡大の第2波への懸念が重しになっている。
感染が抑制されていた韓国では第2波の可能性が出ているほか、ドイツでは1人の感染者が何人に感染を広げるかを示す「再生産数」が上昇。また、新型コロナ発生源の中国湖北省武漢市ではロックダウン(都市封鎖)解除後初となるクラスター(集団感染)が確認された。
一方、サウジのエネルギー省は11日、国営石油会社サウジアラムコに対し、6月の産油量を追加的に日量100万バレル削減するよう指示したと明かした。これを受け、原油価格は一時上昇する場面もあった。
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