中国インターネット上では、広東省深セン市で住宅ローンの返済不能が急増しているとの情報がある(MARK RALSTON/AFP/Getty Images)

「もう住宅ローン支払えない」返済不能が1年で6割増=中国深圳

中国インターネット上ではこのほど、中共肺炎新型コロナウイルス感染症)による経済的な打撃で、広東省深セン市住宅ローン返済不能が急増しているとの投稿が相次いでいる。同市の裁判所が、住宅貸付契約に違約した市民から差し押さえて、競売に出した物件は過去1年間で6割増加したとの情報もある。

中国国内ニュース配信アプリ「今日頭条」では5月31日、ユーザー「@打烊的冬天我们不一样」が、深セン市内の銀行1社だけで、5月の住宅ローン滞納口座が1万3000件に達したと投稿した。同銀行の関係者は、これまで毎月1000~2000件の住宅貸付契約違約口座が発生していたが、5月の急増は「全く予想しなかった」という。記事は、「市内すべての違約口座件数を統計すれば、恐ろしい状況になるだろう」とした。

今日頭条での投稿によると、深セン市で住宅ローンの返済不能が急増している(スクリーンショット)

国内ポータルサイト「騰訊網」など一部のメディアは6月1日、深セン市で住宅ローンの滞納が拡大しているとの情報は「偽情報だ」と反論し始めた。「今日頭条」では、同投稿は取り下げられた。

一方、中国版ツイッター「微博」では5月27日、深セン市で中共肺炎の感染拡大により失業者が急増したため、「もう住宅ローンを支払えない!」とマイホームを手放さざるを得ない市民が増えているとの投稿が注目された。「過去1年間で、深セン市の裁判所による物件競売件数は60%急増した。景気の悪化で、将来住宅ローンの滞納はさらに増えるだろう」

微博でも、深セン市で住宅ローンの返済に行き詰まっている市民が増えているとの投稿がある(スクリーンショット)

住宅情報サイト「房天下」は5月上旬、中国の金融機関は現在、不動産企業の倒産ラッシュと住宅ローンの滞納急増に頭を抱えていると明らかにした。

(翻訳編集・張哲)

関連記事
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。
オーストラリアのピーター・ダットン国防相は22日、宇宙司令部の設立を発表し、「強硬で好戦的な中露両国」に対抗できる宇宙軍事能力が必要だと述べた。
中国メディアは、ロシアのウクライナ侵攻をめぐって、反米・反北大西洋条約機構(反NATO)などの親ロシア政権の宣伝工作(プロパガンダ)を積極的に推進している。
ロシアのウクライナ侵攻に対して世界の有力国が一致団結してロシアに壊滅的な経済制裁を加える中、米国はロシア支援を続ける中国企業への制裁も視野に入れ、中露の枢軸を断ち切ろうとしている。
欧米の経済制裁はロシアを中国共産党に接近させ、権威主義の枢軸は中国とロシアの勢力圏にある他の国々に拡大する可能性がある。