豪、7月までに新型コロナほぼ消滅の見込み=保健当局者
[メルボルン 10日 ロイター] – 豪ニューサウスウェールズ(NSW)州の保健当局者は10日、国内の新型コロナウイルスは7月までにほぼ消滅する見込みとの見解を示した。人口が最も多いNSW州は同日、市民スポーツを7月1日に解禁すると発表した。
NSW州保健当局のウイルス学者、ビル・ローリンソン氏は「われわれは6─7月までに新型コロナウイルスが国内から概ね消滅するとの希望を抱いてきた。ほぼ見通し通りになっている」と述べた。
この日の報告によると、オーストラリアの新型コロナ感染者はNSW州で3人、ビクトリア州で4人増え、全国の累計は7274人となった。
感染者数は少なくとどまっているが、クイーンズランドと西オーストラリア州などは州を越えた移動の制限をまだ解除していない。
これについてニュージーランドのピーターズ副首相は地元のテレビ番組で、豪州とニュージーランド間の旅行再開に向けた動きを遅らせていると指摘。ニュージーランドのアーダーン首相は8日、新型コロナウイルス感染防止のため導入した措置について、入国規制以外全てを解除すると発表した。
ピーターズ氏は「ロックダウン(都市封鎖)に入る前にわれわれは解除後に両国間の(旅行)バブルで成功を収める話をしていた」と述べ、豪州の一部の州とニュージーランド間の渡航を先ず再開する可能性に言及。「豪州の最も遅い州に合わせて両国間の移動を制限すべきではない」とした。
関連記事
韓国の尹錫悦大統領は4日未明、わずか6時間で非常戒厳を「解除する」と表明し、国会から軍が撤収した。一連の混乱は韓国政治だけでなく、国際社会にも衝撃が走った。戒厳令宣布の背景には、何があるのか。
EUは中国製設備を事実上排除する新たな規定を水素生産補助金計画に追加。電解槽が25%以上中国製の場合、補助金対象外とする方針で、エネルギー産業における中国依存を減らす狙いがある。
パラオは台湾との関係を維持し、中国依存の脱却を目指して観光業の多様化を進めている。新たな航空路線の開設や、文化と環境を尊重する観光客層の誘致に注力している。
韓国の半導体産業が中国のダンピングで圧力を受け、輸出競争力が低下。韓国政府は14兆ウォン規模の財政支援を発表し、半導体生態系の強化と高付加価値製品へのシフトを目指している。また、中国市場への輸出依存が減少する中、中国の追い上げが韓国にとって大きな脅威となっていると警告している。
BRICS諸国がドルの代替通貨を模索する中、次期米国大統領トランプ氏は100%の関税を警告。専門家は実現性に懐疑的。