欧州で新型コロナ感染第2波の恐れ、抗議デモ受け当局者など懸念
[ブリュッセル 11日 ロイター] – 欧州連合(EU)の当局者や専門家などは11日、米白人警官による黒人暴行死事件への抗議デモがここ数日間で行われたことにより、欧州での新型コロナウイルス感染第2波が数週間以内に発生する恐れがあるとの懸念を示した。
欧州集中治療医学会(ESICM)のジョゼフ・ケセシオグル会長は記者会見で、「1.5メートルの距離を保つよう忠告しても、皆が隣に並んで立ち、抱き合っている。これに好感を持つことはできない」と指摘。2週間以内に感染第2波が発生する可能性があるとした。
欧州委員会の保健当局者、マーティン・セーシェル氏はロイターに対し、「大規模な集会はあらゆる感染性呼吸器疾患の主要な伝染経路になり得る」とし、数週間前よりは収まっているものの、新型ウイルスが消えたわけではないと警告。感染第2波の可能性や規模はソーシャル・ディスタンシング(社会的距離)措置が効果的に維持されているかなどの要因によるが、その多くは依然として不明とした。
関連記事
日本、米国、オーストラリア、インドの4カ国による戦略的枠組み「クアッド」の外相会合が、21日(日本時間22日)、米国ワシントンで開催された。この会合は、トランプ大統領の就任直後に行われた初めての閣僚級会合となった。
中国共産党は少なくとも50人の記者を拘束しており、世界全体の14%に相当する。
中共当局が海外在住の中国人の個人情報収集を急いでいる。
アルゼンチンのミレイ大統領は大胆な経済改革で「経済奇跡」を実現。市場経済化や自由化により繁栄を取り戻しつつある一方、共産主義政策の失敗例や中国の課題も浮き彫りに。
米国のトランプ次期大統領は、就任前に中国共産党(中共)の党首習近平と電話会談を行い、貿易などの複数の議題に触れ […]