江蘇省、太湖で全流域が大洪水 最高レベル警報を発令
中国長江中下流域では大雨の影響で、河川や湖が増水し洪水被害が広がっている。7月16日、安徽省銅陵市樅陽県に流れる長江では、水位が史上最高値に上昇し、一部の堤防が決壊した。17日早朝、江蘇省太湖の平均水位が警戒水位に達し、省政府は、洪水警報レベル4段階中、最高レベルの赤色警報(特別警報に相当)を発した。
中国メディアによると、安徽省樅陽県樅陽鎮に位置する堤防が16日午後決壊し、地元の交通は寸断した。同県の南部に長江、長河(長江水系の河)、北部に連城湖や望龍湖、鎮の中心部に蓮花湖がある。同日午後1時ごろ、同県に流れる長江の水位が17.25メートルに達し、過去の最高水位を0.02メートル上回った。県は洪水の影響で「孤島」になる恐れがあるという。
一方、7月17日午前7時、江蘇省に位置する太湖の平均水位は、4.65メートルの保証水位(限界を示す危険水位)までに上昇、全流域で大洪水が起きた。周辺の河川地域にある51の観測所では水位が警戒水位より0.11~1メートル超えている。省政府は、同日午前8時ごろに洪水赤色警報を出した。
中国中央気象台は、17日午前6時に公表した気象予報で、17日午前8時~18日午前8時までの24時間に、中国チベット自治区、四川省、湖北省、河北省、山西省、雲南省、安徽省、江西省、江蘇省などの一部の地域で大雨(100~150ミリ)に見舞われる可能性があると警戒を呼びかけた。
(翻訳編集・張哲)
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