ベラルーシで大規模デモ、プーチン氏はルカシェンコ氏に会談提案

[30日 ロイター] – ベラルーシで30日、ルカシェンコ大統領の退陣を求める大規模な抗議活動が行われた。数万人が首都ミンスクの中心部をデモ行進し、大統領公邸の近くに集まった。

ロシアのRIA通信は、前週末に続いて黒い帽子をかぶり自動小銃を手にしたルカシェンコ氏が、大統領公邸前を歩き回る様子を写した写真を報じた。

反政権派は今月9日の大統領選で不正があったと主張しており、抗議デモやストライキが数週間にわたり続いている。

ロシアのプーチン大統領は、30日に66歳の誕生日を迎えたルカシェンコ氏に電話で祝意を伝えるとともに、モスクワでの会談を提案。ロシア大統領府は「向こう数週間中にモスクワで会談することで一致した」とする声明を発表した。

ルカシェンコ氏がデモ鎮圧に苦慮し、西側諸国がベラルーシへの制裁を検討する中、ロシアとしてルカシェンコ氏支援に乗り出す用意があることを示唆している。

ミンスクの中心部では30日午後、数万人の市民が、反政府デモのシンボルとなった赤と白の旧国旗や花束などを手にデモ行進し、治安部隊が警護する大統領公邸前に集まった。軍の装甲車の車列が市の中心部に向かって進む様子も見られた。

RIA通信は内務省の情報として、少なくとも140人が拘束されたと伝えた。

ロシアメディアが報じたところによると、ルカシェンコ大統領の側近は反政権派と協議を行う可能性を排除し、大統領に反発しているのはベラルーシ国民の20─30%程度に過ぎないとの見方を示した。

ベラルーシの通信大手A1は、政府の要請でモバイルインターネットの通信帯域を制限したと明らかにした。

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