ワクチン結果発表、選挙後に遅らせた事実ない=ファイザーCEO

[17日 ロイター] – 米製薬大手ファイザー<PFE.N>のアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)は17日、独ビオンテック<22UAy.DE>と開発中の新型コロナウイルスワクチンの有効性に関する先の発表について、「誰かと共謀して」米大統領選挙後に発表を遅らせた事実はないと強調した。

ブーラ氏は米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)のイベントで「(米選挙は)大統領にとっては非常に重要だったかもしれないが、われわれにとってはそうではなかった」と述べた。

その上で「不適切なことをするよう圧力をかけられた事実はない。私はそのようなことは決してしない」と断言した。

ファイザーは9日、ビオンテックと共同開発する新型コロナワクチンの臨床試験(治験)で感染を防ぐ有効率が90%を超えたと発表した。

ブーラ氏は当初、10月末までに治験の結果が判明するとの見方を示唆していたが、実際には選挙後1週間近く経った11月9日まで結果を明らかにしなかった。

大統領選で民主党のバイデン候補に敗北したトランプ大統領は国民に対し、選挙までにワクチン開発の成功を確認できると繰り返し主張していた。

トランプ氏はその後、ファイザーは選挙前に結果を発表する「勇気がなかった」とツイートしている。

ブーラ氏は17日、同社のワクチン候補が安全性に関する目安を達成したことも明らかにし、関連データを規制当局に提出する用意を進めているとした。

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