WHO調査団、来年初旬に中国武漢入り 新型コロナ起源解明へ

[ジュネーブ/コペンハーゲン 16日 ロイター] – 世界中に感染が広がった新型コロナウイルスの起源を調査するため、世界保健機関(WHO)が率いる国際調査団が来年1月第1週に中国を訪れることが16日、外交筋などの話で明らかになった。

中国は昨年12月31日、湖北省武漢市で発生した新型肺炎の初めての症例をWHOに報告。新型肺炎を引き起こしたウイルスの発生源となった可能性のある生鮮食料品市場を閉鎖するなどの措置をとった。

世界各国の保健相は5月、WHOに対し新型ウイルスの起源のほか、どのようにして人に感染できるようになったのか調査するよう要請すしていたが、ようやく国際調査団の派遣が実現する。

調査団は12─15人の専門家で構成され、武漢市で中国の専門家が収集した人やその他の動物のサンプルなどを検証する。

デンマークから調査団に参加するセア・フィッシャー氏は「年明け直後に出発し、2週間の自主隔離期間を含み、6週間滞在する」と表明。西側の外交官も、調査団は来年1月初旬に出発すると述べた。

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