米上院、現金給付増額の採決に進まず 国防権限法案は30日再採決

[ワシントン 29日 ロイター] – 米共和党上院トップのマコネル院内総務は29日、経済対策に盛り込まれた現金給付を増額する法案の採決を見送った。トランプ大統領が拒否権を行使して差し戻した国防権限法案については、上院で再度可決するよう訴えた。

下院は28日、トランプ大統領が拒否権を行使した国防権限法案のほか、トランプ氏が要求する現金給付の600ドルから2000ドルへの引き上げ関する法案を賛成多数で可決。上院はこの日再招集された。

ただ、マコネル氏は、現金給付引き上げを単独で審議する代わりに、上院ではトランプ氏が主張する不正選挙疑惑やテクノロジー企業に対する制限という2つの課題とともに審議する可能性を示唆した。

マコネル氏は「今週上院はこれら3つの優先課題に焦点を当てるプロセスを開始する」と述べた。ただ、詳細は明らかにしなかった。

一方、国防権限法案については、「米軍の勇敢な兵士のためにも失敗は許されない」とした上で「あすの投票でもう一度この法案を支持するよう、私の同僚に促したい」と述べた。

*内容を追加して再送します。

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