米憲法学者が圧力で大学を退職 ワシントン集会で投票不正を主張 

米カリフォルニア州チャップマン大学(Chapman University)の特別招聘教授で憲法学者のジョン・イーストマン(John Eastman)氏は、今月ワシントンDC集会に参加しスピーチを行ったため、学校側から圧力を受け、13日に退職を余儀なくされた。

イーストマン教授は1月6日の集会で、トランプ大統領の弁護団チーム責任者のルディ・ジュリアーニ氏とともに、スピーチを行った。教授は、トランプ支持者に向けて、大統領選挙において「われわれは不正行為があったことを知っている」「死んだ人が投票したことも知っている」と選挙詐欺があったことを主張した。

その後、同大学の教職員約160人がダニエレ・ストルッパ(Daniele Struppa)学長、法科大学院長に書簡を提出した。教職員らは、イーストマン氏の言論はチャップマン大学の「価値観と理念に反した」として、教授資格のはく奪や解雇などの処分を下すよう大学に求めた。

ストルッパ学長はその後の声明で、同氏は速やかに退職に同意したと示した。一方、学長は、自身は大学の最終的な意思決定者ではないため、イーストマン氏を解雇するという教職員の要求を拒否した。

イーストマン教授は退職に関する電子メールの中で、ワシントンDCでの集会の発言内容は「すべて事実だ」と強調し、教職員らの主張は「合衆国憲法修正第1条の下で権利行使を阻んだ」と指摘した。憲法修正第1条は言論と信教、集会の自由など権利を保障している。

同教授は2010年、カリフォルニア州司法長官選挙に出馬するために、チャップマン大学法科大学院長を辞職したが、落選した。

今月初め、大統領選挙の投票不正をめぐって、イーストマン教授はペンス副大統領兼上院議長に対して、議会で投票結果を承認する際、一部の州の結果を認定しないよう呼びかけた。しかし、ペンス副大統領は声明で、自身にその権限はないと応じなかった。

(翻訳編集・張哲)

 

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