【医学古今】
しもやけに鍼灸治療
冷え症に悩んでいる方は多くいますが、手足が冷えていても、しもやけにならない人もいます。漢方医学の診方では、しもやけになる原因は、血行不良、寒邪などの要素以外に、水分代謝が弱いという要素もあります。
治療する場合、患者さんの水分の取り方を確認する必要もあります。摂取時間や量に問題があれば、改善するように指導します。水分の代謝は、脾臓と腎臓の機能に強く影響されているため、鍼灸治療は、脾臓と腎臓の機能の改善を配慮して行います。
水分、陰陵泉、三陰交などのツボは水代謝の改善に、命門、照海などのツボは陽気を補い、陰交は寒邪を取り除き、湧泉は末梢循環の改善、脾兪、腎兪は脾腎の機能改善にそれぞれ効果があります。必要に応じてこられのツボを選択して使います。
この冬に数例のしもやけ(凍瘡)の患者さんを治療しました。いずれも良い効果が得られました。一回の治療だけで治った患者さんもいました。
(漢方医師・甄 立学)
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