中国のことわざ
十羊九牧(じゅうようきゅうぼく)
十匹の羊に、九人の羊飼いがいること。官僚が多すぎて、効率が悪いことの例えです。国や組織を運営するには、リーダーが多すぎると混乱をきたします。時代が変わっても、それは同じですね。
隋(581-618年)の初代皇帝・楊堅には、楊尚希(よう・しょうき)という賢い大臣がいた。楊尚希は、数多くの役人がそれぞれのやり方で郡を割拠しているのを見て、楊堅に次のような書簡を送った。
「隋の国には多くの郡があり、役人の数も多く存在します。まるで10匹の羊に9人の羊飼いがいるようなものです。物事を進めるのに非常に時間がかかり、国の財政を圧迫しています」
「郡と役人の数を減らすことが先決です。官僚は必要最小限の数にとどめ、辞職させた役人には他の仕事を与えましょう。そうすれば、国は予算を節約でき、効率よく民を治めることができます」
書簡を受け取った皇帝は、楊尚希の勧めに従って役人の数を減らし、郡を廃して州と県を設置するなど、内政の整理に力を注いだ。
(EpochTimes/翻訳編集・郭丹丹)
関連記事

夜間の人工光とPM2.5による大気汚染が、子どもの甲状腺がんリスクを高めることが研究で判明。日本の都市環境も例外ではありません。

超加工食品を多く摂る人は、不眠リスクが53%も高まる?睡眠ホルモンを妨げる仕組みや栄養不足との関係、改善のために今日からできる食事の工夫を解説。

クッション性の高い靴は一見快適ですが、長時間履き続けることで足の感覚が鈍り、怪我や認知機能の低下リスクも。専門家が語る、靴選びの落とし穴と対策とは。

5月5日の「こどもの日」と中国の「端午節」は共通の歴史と五行のエネルギーに基づく行事です。自然の力を活かして、家族で健康と成長を祈る方法を学びましょう。

60万人以上のデータを分析した研究で、孤独を感じている人は認知症の発症リスクが31%高いと判明。孤独は脳に深刻な影響を及ぼします。