外国からスパイ行為や干渉、冷戦以来の高水準=カナダ情報当局

[オタワ 12日 ロイター] – カナダ安全情報局(CSIS)は12日に発表した年次報告で、昨年同国に対して行われた外国によるスパイ・干渉行為が冷戦期以来の高水準だったと明らかにした。新型コロナウイルス感染拡大で脆弱性が増したのが一因としている。

特にロシアと中国に対する懸念を指摘。暴力的な過激主義、外国からの干渉、スパイ行為、悪意あるサイバー活動といった国家の安全保障への脅威が増加し、「多くの面でカナダ人にとって深刻度が大幅に増した」としている。

CSISは、外国によるスパイ行為の大幅増と新型コロナ流行に伴う在宅勤務の増加を関連付け、「攻撃者はコロナ流行で生じた社会・経済情勢に乗じて」価値のある情報を収集しようとしたと分析。

「2020年にCSISが確認したスパイや外国による干渉行為は、冷戦期以来の高水準となった。中国、ロシアその他諸国が、自国の成長目標の達成に向けた一環として、標的型攻撃を通じてカナダの政治、経済、軍事情報の収集を継続した」としている。

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