米政権、難民受け入れ拡大計画を棚上げ 前政権の1.5万人維持
[ワシントン 16日 ロイター] – バイデン米大統領は16日、今年の難民受け入れ数をトランプ前政権が設定した歴史的低水準の1万5000人に据え置く命令に署名した。
一方、ホワイトハウスは、バイデン氏が5月中旬までに今年度の残り期間についての最終的な難民上限引き上げを発表すると述べた。
バイデン氏は2月、9月30日に終了する2021年度中に難民受け入れの上限を6万2500人に引き上げる計画を示唆していたが、これまで実施を控えている。
米政府関係者によると、バンデン氏が慎重な姿勢を示したのは、米メキシコ国境に到着する移民がここ数カ月で増える中、難民をさらに受け入れるという印象を持たれることに懸念したようだ。
これに対し、民主党上院ナンバー2のダービン議員は「最大の難民危機に直面しているのに、1万5000人に制限する理由はない」とし、大統領の決定を非難した。
ホワイトハウスのサキ報道官はその後、最終的な上限は5月15日までに決めると釈明。当初目標の6万2500人という数字について、「現政権が引き継いだ壊滅的な難民受け入れプログラムを踏まえると」年度末までに引き上げるのは難しいとの考えを示した。
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