EU、ロシア大使召喚 EU当局者のロシア入国禁止を非難

[ブリュッセル 3日 ロイター] – 欧州連合(EU)は3日、ロシアが8人のEU当局者を入国禁止にしたことを非難するため駐EUのロシア大使を召喚した。ロシアは入国禁止について、EUがロシア人に対して制裁を科した報復措置と述べている。

EUとロシアの外交関係は年明けから緊迫化している。EUの上級代表者がロシアを訪問中にロシアがEUの外交官を国外追放。EUは、ロシア反体制派指導者ナワリヌイ氏の釈放を求め、人権侵害を理由にロシア当局者をブラックリストに追加し、ロシアを怒らせた。

EUのスターノ報道官は記者会見で「ロシア大使を召喚した。午後に欧州委と欧州対外行動庁(EEAS)の幹部と会うことになる。強い非難と反対の意を伝える」と述べた。「ロシアの行為は法的な説明がつかない。ロシアの報復措置は明らかに政治的動機に基づいており、法的に正当化することができない」と指摘した。

ロシアは4月30日、欧州委員会のヨウロバー副委員長や欧州議会のサッソリ議長など8人に対し、ロシアへの入国を禁止すると発表した。

EUは来週の外相会合で次の対策を協議する。EU機関ではないロシアが加盟する欧州評議会を通して対策を模索する可能性もある。

ロシアはEUに対し、内政干渉しないように主張。いかなる不正行為も否定している。

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