ミャンマーの記者・民主活動家ら5人、タイ不法入国で逮捕

[バンコク 11日 ロイター] – ミャンマーの記者3人と民主活動家2人が、タイで不法入国の疑いで逮捕された。国外追放処分となる可能性がある。この記者らが所属する報道機関とタイ警察が明らかにした。

ミャンマーの放送局DVBによると、5人は9日、タイ北部の都市チェンマイで拘束された。同社はタイ当局に対し、5人をミャンマーに強制送還しないよう訴えた。

DVBの幹部は声明を発表し、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に支援を求めるとともに、「記者らが送還されれば、生命が深刻な危険にさらされるだろう」と述べた。

ミャンマーでは2月1日に国軍によるクーデターが発生して以降、数千人が逮捕されており、その中には多くのジャーナリストが含まれている。声明によれば、5人はそうした軍の弾圧から逃れてきたという。

チェンマイ郊外のサンサイ地区の警察署長はロイターに対し、ミャンマー国籍の5人が不法入国の容疑で逮捕され、11日に裁判所に出廷する予定であることを明らかにした。5人は法に基づいて強制送還されるが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、入国管理局に引き渡される前に14日間拘留されると付け加えた。

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