ヒョウ3頭脱走 動物園が情報隠す 1頭は今も捕獲されず=中国杭州

浙江省杭州市の野生動物園から4月下旬、3頭のヒョウ脱走し、そのうち1頭は今も見つかっていない。動物園は当初、収益に影響するとの理由で、事実を公表しなかった。住民から目撃情報が寄せられ、5月7日になって初めて発表した。

中国メディアによると、捜索隊は9日未明、動物園から約6キロ離れた村の近くで3頭目のヒョウをドローンで発見したが、捜索隊が近づくと逃げたという。1頭目は4月21日に動物園が麻酔銃で捕獲し、2頭目は5月8日に捜索隊によって捕獲された。

動物園は脱走事件が発生した直後、園内からヒョウがいなくなったことを否定していた。

地元当局の5月10日付発表によると、4月19日午前10時、動物園の職員がパドックの清掃中に「作業手順」に違反し、ゲートを開けたままにしていたため、ヒョウが逃げ出した。

動物園の支配人は、事件が報道されると5月1日から始まるメーデーの5連休の客足に影響が出るため、従業員に箝口令を敷いた。

4月下旬から、ヒョウが動物園周辺の村に現れた様子を伝える写真や情報がネット上で流れた。地元警察は当初、市民からの通報を門前払いにしていた。事件が話題になってからようやく調査・捜索を開始した。

現在、「ヒョウ脱走事件」に関与した疑いで責任者5人が警察に拘束されている。

2002年にオープンした同動物園は、杭州南西部の富陽地区に位置し、中国東部で最大級の動物園である。

(翻訳編集・王君宜)

関連記事
湖南省株洲市の湘江で、ウイルスサンプル収集用試験管が大量に発見され、住民たちは感染リスクに怯えています。当局は「未使用で損傷はなく、ウイルスは検出されなかった」と発表しましたが、専門家や市民の間で疑問の声が広がっています。試験管の正体や流出の経緯について調査が進む中、不安は収まりません。病院も研究所を信用できないのは間違いない。中国ではコロナが収束していないというのは、こういうことなのか?
米司法省は最近、IR事業をめぐり日本の政府関係者に賄賂を渡すよう指示して、中国企業のCEOを海外腐敗行為防止法違反の容疑で起訴した。
ニセモノ摘発も命がけ、道徳低下した中国社会。中国福建省の展示会で、偽商品の摘発を目的とするインフルエンサーが暴行を受ける事件が発生しました。「福建鉄鉄」のカメラマンが問題商品を通報したことがきっかけで、出品者らから集団暴行を受けたとされています。この事件は、中国SNSやメディアで大きな注目を集めており、現在、市場管理局と公安当局が調査を進めています。偽商品撲滅の活動が招いた事件の経緯とその背景に迫ります。
19日、中国江蘇省連雲港市にある国有企業「中国化学工程第十四建设有限公司」の正門前で、ある女性が滞納された給料の支払いを求めて会社管理者の足に抱きつき泣き叫ぶ姿が撮影されました。この動画はSNSを通じて拡散され、多くの人々に衝撃を与えています。女性の訴えに耳を貸さない企業の対応と、中国社会で頻発する同様の問題に、ネット上では悲しみと怒りの声が相次いでいます。「惨め過ぎる」労働者の姿。官製メディアが宣伝する「盛世(繁栄)」中国のリアル。経営者が人間なのか? 人間であれば、会社をつぶす決意をして、会社財産を売って、給料を支払うはずだが。
湖北省武漢市で、配達食注文に対するクレームが原因で、配達員がナイフを持って客の家に押し入ろうとする衝撃的な事件が発生した。監視カメラには、ドアを内側から押さえる家主と、外でナイフを振り上げながら脅す配達員の姿が記録されている。この事件をめぐり、SNSでは中国社会のストレスや労働環境への懸念が噴出。「極限状態にある人々の行動は予測不能」といった声も広がっている。 至るところに「火薬庫」の中国、言動を慎まないと、いつどこで殺されるかわからない。