インドや南ア型など変異株4種、アメリカ大陸全域で検出=WHO

[ブラジリア 13日 ロイター] – 世界保健機関(WHO)の感染症専門家は13日、最も懸念されている4種類の新型コロナウイルス変異株について、事実上、南北アメリカ大陸のぼぼ全域で検出されたと明らかにした。これらの変異株はより感染力が強いことは確認されているが、死亡率が従来型より高いかはまだ分かっていないと説明した。

WHOのJairo Mendez氏はオンラインセミナーで、南北アメリカ大陸で接種が進むワクチンは変異株に対してより効果があると指摘した。

ただ「ワクチン接種により発病しなくなった人が、他の人にウイルスを広めてしまう可能性があるかについては、まだ分からない」という。

インドで検出された新たな変異株「B.1.617」型は、カナダや米国など南北アメリカ大陸8カ国で検出された。

パナマやアルゼンチンでは、インドや欧州からの入国者から検出された。カリブ海地域では、アルーバ、セント・マーチン、グアドループで検出されたという。

英国で広がる「B.117」型は、南北アメリカ大陸の34カ国・地域、南アフリカの「B.1.351」型は17カ国・地域でそれぞれ検出された。ブラジルの「P.1」型は21カ国で検出されたという。

Mendez氏は「これらの変異株は感染力が強いことが分かっているが、それに伴う影響については分かっていない」と述べ、「唯一の懸念事項は、より急速に感染が広がることだ」と指摘した。

関連記事
最近、バルト海にある二本の重要な海底ケーブルが損壊し、ドイツ、スウェーデン、フィンランド、リトアニアの四か国が […]
米国議会は中国の最恵国待遇の取り消しを提案。AI技術競争において優位を目指す「AIマンハッタン計画」も始動。中国経済への影響が注目される
トランプ次期大統領は緊急事態宣言を準備し、不法移民の強制送還計画を発表した。計画では特に中国籍の兵役年齢の男性を優先している
米司法省は最近、IR事業をめぐり日本の政府関係者に賄賂を渡すよう指示して、中国企業のCEOを海外腐敗行為防止法違反の容疑で起訴した。
豪州初の女性宇宙飛行士ベネル=ペッグ氏は、シドニーの会議で「宇宙には地球上の砂浜の砂粒に例えるほどの恒星があり、生命の存在は確実だ」と語り、太陽系内外での地球外生命探査の可能性に期待を寄せた。「宇宙での発見は生命の理解を深める貴重な手がかりになる」と強調。