イスラエル軍、地上部隊による攻撃開始
[ガザ/エルサレム 14日 ロイター] – イスラエル軍とイスラム組織ハマスとの戦闘は開始から5日目となる14日も続き、収束の兆しはみられない。イスラエル軍は14日未明に声明を発表し、空軍と地上部隊がハマスが支配する地域を攻撃していると明らかにした。その直後にパレスチナ自治区ガザからロケット弾が次々と発射された。
声明では攻撃の詳細は明らかになっていないが、イスラエル軍に定期的に情報提供を受けている軍事記者は、地上侵攻ではないと述べ、国境のイスラエル側から砲撃を行っていると説明。多くの死傷者が出る恐れのある地上侵攻の可能性は低いとの見方を示した。
イスラエルとの国境に近いガザ北部の住民は、ガザ地区内にイスラエル軍が侵攻した形跡はないが、激しい砲撃と数十回の空爆があったと述べた。
外交筋によると、国連安全保障理事会は16日、イスラエルとパレスチナの衝突激化を巡り、公開の緊急会合を開く。これを受けてトーマスグリーンフィールド米国連大使はツイッターに「米国は引き続き、緊張緩和のための外交に積極的に関与していく」と投稿した。
パレスチナの医療当局によると、ガザでは4日間で子ども29人を含む少なくとも109人が死亡。13日だけで52人が死亡した。イスラエル当局によると、イスラエルでは子ども2人を含む7人が死亡した。
ハマスは13日、テルアビブとその周辺をロケット弾で攻撃。大部分がイスラエルのミサイル迎撃システムで撃ち落とされたが、テルアビブ付近で5人の負傷者が出た。
イスラエルのネタニヤフ首相は、これまでにガザで約1000カ所の標的を攻撃したとし、攻撃はさらに続くと表明している。イスラエル当局者は、ガザを実効支配するハマスに強力な抑止力を及ぼすまで停戦はないと強調した。
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