コロナ起源調査、政治に害されている=WHO専門家
[28日 ロイター] – 世界保健機関(WHO)で緊急事態対応を統括するマイケル・ライアン氏は28日、新型コロナウイルスの起源解明に向けた調査は「政治によって害されている」との見方を示した。
当事者全員が「この問題について、政治を科学から切り離すことを望む」と強調した。
WHOは3月、国際調査団が中国湖北省武漢で行った新型コロナの起源を探る調査報告書を公表し、ウイルスは恐らくコウモリから別の動物を介して人間に感染が広がったとみられるとし、武漢周辺の研究所から漏えいしたとの見方は「極めて可能性の低い仮説」と結論付けた。
しかし、多数の政治家や科学者は、この結論に納得していない。
バイデン米大統領は26日、新型コロナ起源を巡り、情報機関に追加調査を指示した。
米国はまた、27日にWHOに対し、中国で第2次調査を実施するよう要請した。
ライアン氏は全ての国・団体が起源について持論を展開するのは自由だとし「WHOは全ての加盟国と協力し、集合的に答えを探求したい」と語った。
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