中共ウイルス(新型コロナウイルス)の流行源の近くに立つ武漢ウイルス研究所。2020年4月17日撮影(Photo by HECTOR RETAMAL/AFP via Getty Images)

ウイルス発生源調査、英国も動く 武漢研究所漏えい説は「もっともらしい」=報道

英情報機関は、中共ウイルス(新型コロナウイルス)が中国湖北省の武漢ウィルス研究所から流出したという説を「もっともらしい」と見なし、調査に動いている。米国政府がウイルス起源をめぐり再調査を中国と世界保健機関(WHO)に求めているなか、英国もこの動きに追随する可能性がある。英サンデー・タイムスは5月30日に報じた。

同紙に明かした情報員の話によれば、英国は中国国内に人間の情報源をほとんど持っていないため、報復を恐れずに匿名で発言できる人をダークネットで募集し、情報収集しようとしているという。

2019年冬、中共ウイルスは中国湖北省の武漢市から世界中に広がり、今世紀以来の最悪のパンデミックとなった。現在までに、世界で360万人以上の死者を出している。複数の研究者たちは、ウイルスは自然界から発生したものではないと指摘した。

2021年初め、WHOは中国の研究者たちとの合同チームによる調査報告で、ウイルスが武漢の実験室から漏洩したとの説は「極めて可能性の低い仮説」と結論付けた。

しかし、多数の政治家や科学者は、この結論に納得していない。武漢研究室からの漏洩説を有力視する人々は、この研究所がコウモリ由来のコロナウイルスに関する世界的な研究センターの1つであったことや、かねてから管理がずさんで不適切な動物や生物の扱いが問題視されていたことなどを理由にしている。

米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は23日、最初の公式症例が発生する数週間前の2019年11月に、同研究所の研究者3人が体調を崩して入院していたと報じた。

(佐渡道世)

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