IAEA理事会、対イラン非難決議の採択見送りへ

[ウィーン 4日 ロイター] – 7日から始まる国際原子力機関(IAEA)理事会では、イランに対する非難決議の採択が見送られる見通しだ。複数の外交筋が4日、明らかにした。

前回3月の理事会では、欧州3カ国と米国が非難決議案を準備したものの、正式な提出には至らなかった。こうした中、IAEAは先月末に公表した報告書で、未申告の施設からウラン粒子が検出された問題について、イランは説明していないと指摘した。

ある関係筋は「報告書の内容を無視することはできないが、今回の理事会で非難決議の採択はない」と予想。他の5人の関係筋も単純な声明にとどまるとの見方を示した。

フランス外務省の報道官は、報告書に「重大な懸念」を抱くとした上で「IAEAの質問に対する実質的な回答という点で、イランとIAEAの対話には進展が見られない」と述べた。

関連記事
最近、バルト海にある二本の重要な海底ケーブルが損壊し、ドイツ、スウェーデン、フィンランド、リトアニアの四か国が […]
米国議会は中国の最恵国待遇の取り消しを提案。AI技術競争において優位を目指す「AIマンハッタン計画」も始動。中国経済への影響が注目される
トランプ次期大統領は緊急事態宣言を準備し、不法移民の強制送還計画を発表した。計画では特に中国籍の兵役年齢の男性を優先している
米司法省は最近、IR事業をめぐり日本の政府関係者に賄賂を渡すよう指示して、中国企業のCEOを海外腐敗行為防止法違反の容疑で起訴した。
豪州初の女性宇宙飛行士ベネル=ペッグ氏は、シドニーの会議で「宇宙には地球上の砂浜の砂粒に例えるほどの恒星があり、生命の存在は確実だ」と語り、太陽系内外での地球外生命探査の可能性に期待を寄せた。「宇宙での発見は生命の理解を深める貴重な手がかりになる」と強調。