大紀元エポックタイムズ・ジャパン
大紀元エポックタイムズ・ジャパン

【歌の手帳】枝は折るとも

よそに見て帰らむ人に藤の花這いまつはれよ枝は折るとも(古今集)

歌意「私の邸の近くまで来ながら、庭先の藤の花を遠くから見るだけで、そのまま帰る人がいる。藤の木よ、その蔓(つる)を這(は)い伸ばして、からみつき、あの人を引き留めておくれ。たとえ藤の枝が折れてしまおうとも」。

平安時代前期の歌人、凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)の作。

緊急事態宣言が今も続いています。皆様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。昨年来のコロナ禍のなかで何が悲しいかと言えば、目に見えない理不尽な力が、人と人とのつながりを希薄にさせていることでしょう。

だからこそ、歌を詠み、歌で答える。

それは日本人が古来より大切にしてきた絆です。本コラム「歌の手帳」再度の出発です。

(聡)

 

(読者の皆様へ)下のコメント欄へ、ご自作の「短歌」「俳句」をお寄せください。歌にまつわるお話も、ぜひお書き添えください。皆様とともに作り上げる、楽しいコーナーにしたいと願っております。なお、狂歌や川柳は、また別の機会とさせていただきます。お待ちしております!

関連記事
健康的とされる甘味料「エリスリトール」が、実は血管や脳に悪影響を及ぼすかもしれないという研究結果が発表されました。
関節炎、がん、認知症、うつ…。「治らない」とされてきた慢性疾患が、生活習慣の改善で“逆転”した症例が続々報告されています。諦めずに、希望の声を信じて。
玉ねぎは冷蔵庫に入れると逆に傷みやすい?風味を損なわず長持ちさせるには「温度・湿度・包装」が鍵。知らないと損する保存術をご紹介します。
目の疲れや体の不調に効く「行間」のツボをご紹介。高血圧やストレスを和らげ、肌の輝きも取り戻せるセルフケア法を今すぐ試して、心身のバランスを整えましょう!
唐の時代、雪に包まれた上苑で女帝・武則天の心は曇り、冷えた空気がその憂いを深めていました。彼女はその心情を詩に込め、明朝に百花を咲かせるよう命じるのでした。