母親を亡くしたホッキョクグマの子供たち、子犬のように慣れてしまったがどうする?

ボルシェビキ島は、ロシア領の北極海に浮かぶノースランド諸島という群島の最南端にある島です。 島に住む孤児のホッキョクグマは、地元の金鉱夫たちに餌を与えられて飼いならされ、子犬のように遊んでいます。Siberian Timesによると、このメスのホッキョクグマの子は、数ヶ月前に母親を亡くしています。 彼らは食べ物の匂いに惹かれて、鉱夫たちが暮らす基地にやってきました。 鉱山労働者が 彼らを救ってくれました。そうでなければ、彼らは生き延びることができなかったでしょう。

この小さいホッキョクグマは、数ヶ月前から人間と接触し、子犬のように飼いならされ、鉱夫たちと一緒に遊んだり、基地の中を歩いたりします。

基地で撮影された短いビデオでは、この小さなホッキョクグマが梯子を上り下りして鉱夫たちを楽しませ、そのうちの一人を「ハグ」しています。 

鉱山労働者たちは、この小さなホッキョクグマがやがて200kgの大きな肉食獣になることを知っていたので、クラスノヤルスクのロイエフ・ルチー動物園に、どうすればいいかアドバイスを求めました。

同動物園のアンドレイ・ゴルバン(Andrey Gorban)表園長は、モスクワの野生生物局に問い合わせたところ、ロシアではホッキョクグマは絶滅危惧種であるため、このクマに関する決定には当局の承認が必要であるとのことでした。

モスクワ動物園は、野生では自力で生きられないホッキョクグマを捕獲し、ボリシェヴィキ島からモスクワに移すのに協力しました。

モスクワ動物園には、このホッキョクグマの赤ちゃんを今後数ヶ月間検疫のために収容する十分なスペースがあります。

この動物園は人間に慣れてしまったホッキョクグマを野生に戻した経験がないため、そこで彼らは、この小さなホッキョクグマが一生を過ごすのに最適な動物園を探すことにしました。

(翻訳 井田)

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