2018年4月24日、ニューヨーク市のアリス・タリー・ホールで開催された「The Tory Burch Foundation 2018 Embrace Ambition Summit」で演説するパク・ヨンミさん(Slaven Vlasic/Getty Images for Tory Burch Foundation)

米コロンビア大卒の脱北者「米国の大学教育はまるで北朝鮮のプロパガンダ」

ニューヨークのコロンビア大学を卒業した女性脱北者はこのほど、アメリカの大学が教えている事は驚くほど北朝鮮のプロパガンダと似ていると指摘した。

2007年、当時13歳だったパク・ヨンミさんは母親と北朝鮮から国境を越えて中国に逃げ、そこで性売買業者によって奴隷として売られた。2年後、キリスト教宣教師の助けを借りて、二人はゴビ砂漠を越えてモンゴルに脱出し、そこから韓国に辿り着いた。

2016年に韓国の大学からコロンビア大学に転入したパクさんは、同大学の反米・反欧感情に衝撃を受けた。それは、共産主義の全体主義政権下で過ごした彼女の子供時代の記憶をよみがえらせた。

「コロンビア大学では文字通り、全ての教授が今日の世界の問題は白人男性のせいだと言っていました。白人男性はアフリカやアジアを植民地化し、全てをめちゃくちゃにしたため、彼らこそ責任を問われるべきだと言っていました」とパクさんはFOXニュースに語った。

「信じられませんでした」と彼女は続けた。「私は北朝鮮の教室に座っているのか、それともアメリカの教室に座っているのか分かりませんでした。なぜ自分の国の人をそんなに嫌っているのか、信じれませんでした」

パクさんは番組司会のショーン・ハニティ氏に対して、アメリカは思想と言論の自由の国だと思っていたが、アメリカの大学キャンパスでも自己検閲しなければならないことに気付いたと話した。

「私は自由になるためにゴビ砂漠を横断しました。そして今では、自分が思うことを言えて、思想の自由がある国に住んでいると思っていました。しかし今、安全な場所を確保するという名の下に、私は常に自分の言うことを検閲しなければならなくなりました」と彼女は話した。

「コロンビア大学は、どんな事を話してはいけないのかを私たちに伝えました。アメリカが自由でなくなると、自由な場所は他にどこにも残っていないと思います。だから私はとても心配しています」と彼女は付け加えた。

アメリカの大学を訪問して回り、自分の経験について演説する予定はあるのかという質問に対して、彼女は「考えてみます」と答えた。

「私のかつての敵は金正恩でした」と彼女は語った。「北朝鮮の人々の苦しみを西側諸国で訴えたので、私は金正恩の殺害リストに何年も前から載っていました。私の家族は罰せられました。しかし皮肉なことに、今では多くのマルクス主義者や共産主義者、毛沢東主義者、レーニン主義者が私に殺害脅迫を送ってきています」

パクさんが話した事についてコロンビア大学にコメントを求めたが、すぐに回答は得られなかった。

(大紀元日本ウェブ編集部)

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