3000万分の1の確率 米国の漁師が希少なゴールデンロブスターを捕獲
カニやエビなどの生きた甲殻類は、主に青や茶色の殻をしていることは周知の通りですが、最近、アメリカの漁師が、極めて珍しい黄金色のロブスターを獲ったそうです。
メイン州の漁師であるMarley Babb氏は、このユニークな黄金色のロブスターを釣り上げた後に、珍しさから高値で売ったり、食卓用に調理したりせず、地元のニューイングランド大学のUNE海洋科学センターに寄贈し、「バナナ」と名付けました。
海洋科学センターのラボ・コーディネーター兼化学衛生責任者であるLindsay Forette氏は、2月5日の声明の中で、「バーバーは、2月3日に仕事を終えた後、わざわざ港から『バナナ』を持ってきてくれた」と述べました。このサンプルは現在、フレイター氏や海洋科学教授のマルクス・フレデリヒ氏などの研究者によって研究されています。この黄金色のロブスターは、リューシズムと呼ばれる遺伝病の結果であることがわかっています。
白子症の遺伝子は、体の色を形成する色素を減少させるため、甲殻の色が黄色っぽい、白い、白斑があるなど、さまざまな色になります。 このロブスターの正式名称は「Crystal lobster」です。 確率的には3,000万匹のうち1匹しか出現しないと言われており、非常に珍しいロブスターです。
この病気は、アルビニズム遺伝子が目の色に影響を与えないため、白化病(albinism)とは異なります。
「バナナ」はその目立った外見から、海の中では捕食者に見つかりやすく、自然界では普通のロブスターよりも生存確率が低いため、より貴重な存在となっています。
研究者によると、今のところ「バナナ」を海に放す予定はなく、海洋研究センターで保管してケアを続けるとのことです。 現在、メイン州海洋資源局などの関連機関と協力して、680グラムのロブスターとその魅力的な黄金色の原因を研究しています。
(翻訳 井田)