MASANORI SEIYA / PIXTA

お金と人間性

「お金は家を買えるが、家庭は買えない。

お金は時計を買えるが、時間は買えない。

お金は寝床を買えるが、睡眠は買えない。

お金は書籍を買えるが、知識は買えない。

お金は医療を買えるが、健康は買えない。

お金は地位を買えるが、尊重は買えない。

お金は血液を買えるが、生命は買えない。

お金は性を買えるが、愛は買えない」

オランダのこの諺は、人々に家庭や、時間、睡眠、知識、健康、他人を尊重、生命を大切にする、家族を愛することを説いていますが、しかし、お金の重要性を軽視しています。

なぜなら、この諺は最も重要な人間の本性――愛、を避けているからです。

愛は私たちに、自分自身を守り、他人を守ることを教えてくれます。

愛は私たちに、人生を楽しむ反面、自分を放任してはいけないことを教えてくれます。つまり何事においても、限度というものを知らなければなりません。

「お金で買えないもの」などの空言を言うより、現実に直面して、富を積み立て、他人を愛する心を育てるほうが現実的で、意義があるのではないでしょうか。

つまり、人生と生活の中におけるお金の重要性を正視し、努力してお金を稼ぎ、同時に、自分や、家族、貧しい人などのためにお金を使う能力を獲得することのほうがずっと大事なのです。

自分を愛し、家族を愛することは人間の本性です。しかし、他人を愛する心は突然生じたりはしません。ですので、私は教会に行って、他人を愛する心を育てています。

息子が小学校6年正の時、サマーキャンプに参加するため、私は100ドルと、小学生にしては多すぎるお小遣いを渡し、「楽しく過ごすのはもちろんだが、無駄遣いをしてはいけない。みんなでピザを買って食べるとき、あなたは自分の分のお金だけを払えばいい。何もみんなをご馳走する必要はない」と伝えました。息子は帰ってきた時、92ドルを返してくれました。全部で8ドルしか使わなかったのです。

近年、世界でも有名なお金持ちなども、次々と若い女性に恋して、離婚しています。台湾のある政党の2人の高官も、1人は82歳で28歳の若い女性と結婚し、1人は83歳で、47歳の中国女性音楽家と結婚しました。このことから、俗に言う「男にお金を持たせると、心まで大胆になる」ことが分かるでしょう。

翻訳 天野秀

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