ブラジル大統領、来年の選挙で不正あれば権限移譲せず
[リオデジャネイロ 1日 ロイター] – ブラジルのボルソナロ大統領は1日、来年の大統領選挙で不正があった場合、権限を移譲しないと表明した。
大統領選では極右の現職ボルソナロ氏と左派のルラ元大統領の対決が確実視されており、世論調査ではルラ氏が優勢。選挙を巡っては、ボルソナロ氏が敗北を認めない可能性が懸念されている。
ボルソナロ氏はソーシャルメディアを通じて毎週行っている演説で、「クリーンな選挙に勝った人には大統領のたすきを渡す」と述べた上で、「不正があれば渡さない」と付け加えた。
ボルソナロ氏は2018年の選挙で勝利して以来、ブラジルでの不正投票を巡る根拠のない主張を展開しており、批評家の間では、同氏が強く支持するトランプ元米大統領と同様に、来年の選挙結果に異議を唱えるための地ならしになる可能性が指摘されている。
同氏はここ数カ月には、ブラジルの近代的なコンピューター投票ではなく、投票用紙を使用する法案を推進している。しかし、これに同意する専門家はほとんどおらず、議会でも法案への支持が集まっていない。
ボルソナロ氏は1日、現行の電子投票システムのままでは問題が発生する可能性があることを人々に「警告」していると述べた。
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