7月4日、静岡県熱海市で数日にわたる大雨の後に発生した地滑りの現場で、被害現場を確認する自衛隊員(Photo by CHARLY TRIBALLEAU/AFP via Getty Images)

<写真>熱海土石流、113人がまだ安否確認できず 警察・消防・自衛隊の3機関が救出進める

熱海市は、3日に発生した伊豆山地区における土石流で、5日午前7時までに安否確認されていない人の数は113人だと発表した。斉藤栄市長が5日朝に開いた対策本部の会合で明らかにした。

被害を受けた地域に住む215人のうち、102人の所在が判明しているという。熱海市は、継続して113人の所在確認を進める。被害棟数は約130棟(127世帯、215人)だ。

警察・消防・自衛隊の3機関が救出作業を進めている。3日には10人、4日には13人がそれぞれ救出された。救出された1人の死亡が5日に確認され、伊豆山地区災害による死者は3人となった。

同地域では断水と停電が続いている。避難場所の小学校などでは給水車が回っている。

今後も大雨の見込み

梅雨前線が来週にかけて日本付近に停滞する予報が出ている。5日もまた、西日本から北日本の日本海側を中心に大雨となる見込みだ。これまでの大雨により河川の増水や氾濫、浸水、土砂災害の危険度が高まっている所がある。

自衛隊の4日付けの発表によると、今回の災害救助には陸上自衛隊と航空自衛隊からなる総計約430人が派遣されている。このうち約280人の隊員と災害救助犬5頭が、現地で捜索救助活動を実施している。

消防庁によれば、3日に静岡県から緊急消防援助隊の出動要請を受けて、東京都、神奈川県等から332人が出動した。3日時点で80世帯が土石流に流されたとしている。

警察庁は5日、広域緊急援助隊約230人を出動させている。このほか、航空隊も救出救助活動を実施する予定だ。また、3日から関東、中部の情報通信部門が被害情報の収集活動を行なっている。

被害現場でがれきを移動させる自衛隊員(Photo by CHARLY TRIBALLEAU/AFP via Getty Images)
被害現場で被害者捜索を進める消防隊員(Photo by CHARLY TRIBALLEAU/AFP via Getty Images)
被害現場で被害者捜索を進める災害救助犬(Photo by CHARLY TRIBALLEAU/AFP via Getty Images)

(佐渡道世)

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