中国当局、米上場の中国アプリ相次ぎ調査 滴滴に続き
[北京 5日 ロイター] – 中国サイバースペース管理局(CAC)は5日、求人アプリ「BOSS直聘」とトラック配車アプリ「運満満」および「貸車幣」への調査を実施していると明らかにした。データセキュリティーの規制強化に伴い、国内IT企業への取り締まりを強めている。
CACは4日、スマートフォン向けアプリストア運営各社に対し、配車サービス国内最大手、滴滴出行(ディディ)のアプリの配信を停止するよう命じた。滴滴による違法な利用者情報収集を理由に挙げた。滴滴は先月、米上場を果たした。
貸車幣と運満満の合併で誕生した満幇集団(フル・トラック・アライアンス)とBOSS直聘も先月、米株式市場に上場したばかり。
CACは声明で、調査を進める間、新規利用者の登録を停止するよう各アプリに指示。「国家データのセキュリティーリスクを予防し、国家の安全を守る」ためだと説明し、国家安全法とサイバーセキュリティー法(インターネット安全法)を根拠に挙げた。
中国当局は最近、反競争的慣行を理由に電子商取引大手アリババ・グループや食品デリバリー大手、美団のようなインターネットプラットフォーム企業に対する取り締まりも強化している。
フル・トラック・アライアンスは「トラック版ウーバー」と呼ばれ、1000万人強の登録トラック運転手と500万人以上のトラック所有者を抱える。
BOSS直聘は中国国内最大の求人サイトを運営。同社の新規株式公開(IPO)に向けた目論見書によると、今年第1・四半期の月間アクティブ利用者数は2490万人に上った。
関連記事
最近、バルト海にある二本の重要な海底ケーブルが損壊し、ドイツ、スウェーデン、フィンランド、リトアニアの四か国が […]
米国議会は中国の最恵国待遇の取り消しを提案。AI技術競争において優位を目指す「AIマンハッタン計画」も始動。中国経済への影響が注目される
トランプ次期大統領は緊急事態宣言を準備し、不法移民の強制送還計画を発表した。計画では特に中国籍の兵役年齢の男性を優先している
米司法省は最近、IR事業をめぐり日本の政府関係者に賄賂を渡すよう指示して、中国企業のCEOを海外腐敗行為防止法違反の容疑で起訴した。
豪州初の女性宇宙飛行士ベネル=ペッグ氏は、シドニーの会議で「宇宙には地球上の砂浜の砂粒に例えるほどの恒星があり、生命の存在は確実だ」と語り、太陽系内外での地球外生命探査の可能性に期待を寄せた。「宇宙での発見は生命の理解を深める貴重な手がかりになる」と強調。