7月6日、世界保健機関(WHO)はスイスのロシュと仏サノフィの関節リウマチ薬について、副腎皮質ホルモン(コルチコステロイド)と併用する形で新型コロナウイルス患者の治療へ使用することを推奨した。写真はサノフィのロゴ。パリで2020年4月撮影(2021年 ロイター/Charles Platiau)

ロシュとサノフィの関節リウマチ薬、WHOがコロナ治療使用に推奨

[チューリヒ 6日 ロイター] – 世界保健機関(WHO)は6日、スイスのロシュと仏サノフィの関節リウマチ薬について、副腎皮質ホルモン(コルチコステロイド)と併用する形で新型コロナウイルス患者の治療へ使用することを推奨した。臨床試験で死亡リスクを低下させる効果が判明した点を理由に挙げている。

推奨されたのはロシュの「アクテムラ」とサノフィの「ケブザラ」。WHOの研究グループは、いずれの薬も新型コロナウイルス感染者の炎症に関わる「インターロイキン6(IL6)」という物質を抑える副腎皮質ホルモンと併用することで、重症患者の死亡と人工呼吸器投入の必要性を下げる働きがあると結論付けた。

臨床試験では対象者1万0930人のうち、6449人にアクテムラかケブザラと副腎皮質ホルモンを、4481人には標準的な治療ないし偽薬群を投与。前者の28日以内の死亡リスクは21%、後者は25%で、患者100人当たりでは推奨治療ケースの方が生存者は4人多かった。人工呼吸器装着に至らずに生存できる人も100人当たり7人増えるという。

WHOの当局者は「われわれは臨床治療の指針を更新し、この最新状況を反映させる」と述べた。

関連記事
米司法省は最近、IR事業をめぐり日本の政府関係者に賄賂を渡すよう指示して、中国企業のCEOを海外腐敗行為防止法違反の容疑で起訴した。
豪州初の女性宇宙飛行士ベネル=ペッグ氏は、シドニーの会議で「宇宙には地球上の砂浜の砂粒に例えるほどの恒星があり、生命の存在は確実だ」と語り、太陽系内外での地球外生命探査の可能性に期待を寄せた。「宇宙での発見は生命の理解を深める貴重な手がかりになる」と強調。
11月18日、アメリカとフィリピンは軍事情報共有協定を締結し、両国の防衛関係を強化して中国共産党の脅威に共同で […]
サッカー日本代表は19日、FIFAワールドカップ2026アジア最終予選で中国と対戦。3-1で勝利したが、「アウ […]
中国サッカーが衰退する一因は、賭博を支配する官僚と警察の影響。胡力任氏によると、賭けが普及し、体制下での腐敗が進行中。