写真は、中国の警察がコミュニティ封鎖を行っているところ(2021年7月5日撮影)
写真は、中国の警察がコミュニティ封鎖を行っているところ(2021年7月5日撮影)

〈中共ウイルス〉ワクチン接種率約97%、中国・雲南瑞麗で3度目の都市封鎖

ミャンマーとの国境にある中国雲南省瑞麗市で、中共ウイルス(新型コロナウイルス)の感染者が相次ぎ確認され、7日よりロックダウン(都市封鎖)が実施された。半年間で3度目のロックダウンとなった。

瑞麗市姐告国門地域は同日、中国では唯一の「高リスク地」に指定された。徳宏州に位置する瑞麗市がワクチン接種率は96.92%に達しているため、中国製ワクチンの有効性が再び疑問視された。

雲南省衛生当局によると、6日時点の中共ウイルス感染者は23人で、7件の陽性サンプルからデルタ株を検出した。

ワクチン接種率約97%、依然感染深刻でロックダウン

中国中央テレビ(CCTV)は6日の報道で、今回の流行が発生する前、瑞麗市が位置する雲南省徳宏州でのワクチン完全接種率は、7月4日24時時点で96.92%と明かした。

武漢市民の呉さんは大紀元のインタビューで、「接種率が100%に近いのに、国内唯一の高リスク地域になっている。これはつまり、国産ワクチンは効かないということだ」と述べた。

別の市民・張さんも大紀元に対し、「科興控股生物技術(シノバック)製の国産ワクチンを接種しても、一部の国では高い感染率が確認されている。少なくとも雲南端麗でも予防効果はなかった」と述べた。

張さんはまた、「(中国の感染症の権威)鍾南山氏は『ワクチンは3回打たないと効果がない』などと言い出した。騙せるところまで騙し通そうとしている」と当局の対応を批判した。

チリ大学は2日、「変異ウイルスに対するシノバック製ワクチンの有効性は2~3倍減少」とする研究結果を発表した。

この研究を担当したウイルス学者のRicardo Soto氏は、「ほとんどのワクチンは元のウイルスを参考にして開発されたため、新たな変種ウイルスに対応できる保証はない」「そのため、シノバック製ワクチンを2回接種した人でも感染して重症化したり死亡したりする」と説明した。

シンガポール保健当局は7日、シノバック製ワクチンを接種数の統計から除外したと発表した。

瑞麗市は7日より、都心部での無許可外出や集会を禁止し、学校の一斉休校などの措置を講じた。スーパーマーケット、病院、薬局を除き、他の営業施設は一律休業となった。

(翻訳編集・李凌)

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