【歌の手帳】夢のあと
夏草や兵(つはもの)どもが夢のあと(奥の細道)
歌意「夏草が生い繁る、この奥州の地へ来ている。ああ、ここで往時の武者たちが激しい戦いを繰り広げたことも、もはや夢の跡のようだなあ」。
松尾芭蕉が『奥の細道』の旅で、平泉の高館(たかだち)に至ったのは旧暦5月中旬でした。
兄・頼朝の追撃を受けた源義経が、最後の戦いを見せた後、壮絶な自刃を遂げたその場所に立つ芭蕉。杜甫「春望」の名句「国破山河在、城春草木深」を引いて、「国破れて山河在り、城春にして草青みたり」と詠じます。
この有名な一節の後に続く芭蕉の姿が、私は大好きです。「笠うち敷きて時のうつるまで泪(なみだ)を落し侍りぬ」。
芭蕉は懐古の人です。杜甫とも、義経とも、芭蕉は直に対話できるのでしょう。
(聡)
(読者の皆様へ)下のコメント欄へ、ご自作の「短歌」「俳句」をお寄せください。歌にまつわるお話も、ぜひお書き添えください。皆様とともに作り上げる、楽しいコーナーにしたいと願っております。なお、狂歌や川柳は、また別の機会とさせていただきます。お待ちしております!
関連記事
バイデン政権は、新型コロナウイルスワクチン製造者、医療提供者や関係者に対する免責措置を2029年まで延長した。 […]
質の良い睡眠には食事が重要!メラトニンの分泌を促進する栄養素や、睡眠を助ける食材を紹介。毎晩ぐっすり眠れるヒントが満載です。
エプソムソルトは、意外なほど多用途なアイテム!筋肉疲労の回復から庭の害虫対策、さらに美容にも役立つその魅力を知れば、手放せなくなること間違いなし。
コーヒーが腸内細菌に与える驚きの影響とは?最新の研究で、コーヒー摂取者の腸内に特定の細菌が8倍多いことが判明。腸内健康に与える影響を解明!
Googleの元CEO、エリック・シュミット氏は、自律型AIの急速な進歩が人類に深刻な脅威をもたらす可能性があると警告した。また、中ロなどの敵対国がこの技術を利用して米国の覇権に挑戦する可能性がある中、国際的な協力と規制の必要性を訴えた。