中国建築上の十の奇跡(八) ―坎児井(カンアルチン)
坎児は井戸穴という意味で、砂漠地域の特別な灌漑システムです。歴史の記録によると、新疆ウイグル自治区トルファンにある坎児井(カンアルチン)は西漢王朝に建設され、全盛期には1700条以上あり、全長5000キロメートルに及びます。坎児井は万里の長城、京杭大運河と並び、中国古代三大偉業ともいわれています。
盆地であるトルファン市は非常に暑くて雨も少ないですが、北にはボゴダ山、西にはカラウチェン山があり、夏には、大量の雪解け水と雨が盆地に流れ込み、そして、ゴビ砂漠に浸透していき、暗渠に溜まって、坎児井に豊富な地下水源を提供しています。
坎児井は非常に独創的な設計を持っています。例えば、山麓部で雪解け水が流れている場所付近で、一定の間隔で様々な深さの竪坑を掘ります。また、地形の傾斜を利用して、竪坑下部に暗渠を掘り、各竪坑を繋いで、自然流下で水を引導します。そして、地下水路の水を、地表に建てられた小型蓄水池に引き上げて蓄積し、田畑を灌漑していきます。
驚くべきところは、坎児井の上流部にある一部の竪坑の深さが90メートルに及ぶことです。全長5000キロメートルもある坎児井には、1万以上もの竪坑があるはずです。しかし、古代の人々には現代科学によって生み出された便利な道具がありません。それでも、この偉業を成し遂げたことは、もはや奇跡と言わざるを得ないでしょう。
(作者・羅瓊/翻訳編集・千里)
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