帰国指示を拒んだベラルーシの五輪代表、クリスツィナ・ツィマノウスカヤ選手(24)は8月2日、東京のポーランド大使館で亡命を申請し、ポーランド政府から人道的ビザを発給された。支援団体によると、選手は4日に直行便でポーランドに向かう予定。1日、都内の羽田空港で撮影(2021年 ロイター/Issei Kato)

ベラルーシ五輪代表、4日にポーランドに出発 夫も合流へ

[東京 2日 ロイター] – 帰国指示を拒んだベラルーシの五輪代表、クリスツィナ・ツィマノウスカヤ選手(24)は2日、東京のポーランド大使館で亡命を申請し、ポーランド政府から人道的ビザを発給された。

支援団体によると、選手は4日に直行便でポーランドに向かう予定。

ポーランドのワルシャワで活動するベラルーシの野党政治家によると、選手の夫もベラルーシからウクライナに入国し、ポーランドで選手と合流する。

ベラルーシではルカシェンコ大統領が強権支配を続けている。

ツィマノウスカヤ選手は2日の東京五輪で陸上女子200メートル予選に出場予定だったが、コーチ陣を批判した後に帰国を命じられた。連れていかれた空港で警察に保護を求め、2日午後にはポーランド大使館に入っていた。

支援団体の代表は「彼女は若いスポーツ選手で成功を収めている。選手としてのキャリアを続けたいはずで、練習のための支援が必要だ」と語った。

欧州連合(EU)は2日、ポーランドによる人道的ビザ発給を歓迎するとともに、ベラルーシが選手を強制帰国させようとしたことは、ルカシェンコ大統領による「容赦ない抑圧」の実態を新たに示すものと非難した。

ブリンケン米国務長官は、ルカシェンコ政権の行為は「オリンピック精神に反し、基本的権利の侵害であり、容認されない」とツイッターに投稿した。

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