原油先物は反発、需要低迷懸念で上値重い
[シンガポール 3日 ロイター] – 原油先物価格は、前日の大幅安から反発している。ただ、新型コロナ対策の規制導入や主要原油輸入国の製造業活動減速が需要に影響するとの懸念で上値は重い。
0125GMT(日本時間午前10時25分)時点で、ブレント先物価格は、0.24ドル(0.3%)高の1バレル=73.13ドル。米WTI先物は0.26ドル(0.4%)高の1バレル=71.52ドル。双方とも前日は3%超下げた。
オーストラリア・アンド・ニュージーランド銀行(ANZ)のアナリストは、コロナの感染拡大で石油の主要消費国である中国の景気を巡るリスクが再燃していると指摘。「(中国では)デルタ株の感染者が32省中14省で確認されており、さらなる移動制限が導入される可能性がある」との見方を示した。
また、中国と米国の製造業活動の鈍化も懸念事項だとし、「中国の経済活動は7月も低迷し、7月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.4と、前月の50.9から低下した」と指摘した。
米供給管理協会(ISM)の7月製造業景気指数も59.5と、6月の60.6から低下し、1月以来の低水準となった。
一方、イラン外務省は2日、中東オマーン沖で7月29日に起きた石油タンカーへの攻撃を巡り、米国、英国、イスラエルがイランを非難したことを受け、イランは自国の国家安全保障に対するいかなる脅威にも迅速に対応するとした。
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