米上院外交委員会委員長と一部欧州諸国の議員は2日、ロシアと欧州を海底で結ぶ天然ガスパイプライン「ノルドストリーム2」の完成を容認する方針で米独両国が合意したことについて、反対する共同声明を出した。写真は、ドイツ・ルプミンにある同パイプラインの入口部分を指し示す表示。2020年9月10日に撮影。(2021年 ロイター/Hannibal Hanschke)

米欧議員グループ、「ノルドストリーム2」容認に反対声明

[ワシントン 2日 ロイター] – 米上院外交委員会委員長と一部欧州諸国の議員は2日、ロシアと欧州を海底で結ぶ天然ガスパイプライン「ノルドストリーム2」の完成を容認する方針で米独両国が合意したことについて、反対する共同声明を出した。

ボブ・メネンデス上院議員(民主)は声明で、「われわれはノルドストリーム2について、ロシアがエネルギー市場を支配し、欧州への影響力を強めるための地政学的プロジェクトと見なしている」と述べた。

声明にはエストニア、チェコ、アイルランド、ラトビア、ポーランド、ウクライナ、英国、リトアニア各国の議員も名を連ねている。

バイデン米大統領とメルケル独首相は先月、ノルドストリーム2の工事を完了させることで合意した。

一方ウクライナは、同国経由のガス輸送が停止される可能性があることから、ノルドストリーム2の敷設に長年にわたり反対してきた。完成すれば数十億ドル規模の輸送(経由)料収入を失い、安全保障面でもリスクにさらされかねないとしている。

ノルドストリーム2の総工費は110億ドル。建設はほぼ完了している。

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