ドイツ、無償のコロナ検査終了検討へ ワクチン接種進展で=報道
[ベルリン 9日 ロイター] – ドイツのメディアグループRNDによると、同国当局は10月に無償の新型コロナウイルス検査を終了したい考えを打ち出している。メルケル首相と16州の首相による検討事案を引用して明らかにしたが、具体的な実施日程は未定という。
政府は感染第3波脱却のためロックダウン(都市封鎖)を実施、その後3月、段階的な通常復帰に向け無償の検査を開始した。
しかし、人口の55%がワクチンの完全接種を完了していることから、現在はワクチンが入手できるのに接種しない人々が主に恩恵を受けているとして、税金を無償検査に費やすのを止めるよう求める声が上がっている。
RNDは検討事案の草案を引用し、「全市民が直ちにワクチンを接種できる状況を考慮すれば、連邦政府が税金で全ての検査費用をまかなうのはもはや正当化できない」と伝えた。
ただ草案では、妊婦や18歳以下の子どもなど医療上の理由から接種ができない人は引き続き無償検査の対象になるとしている。
総選挙まで7週間を切る中、メルケル氏と各州首相らは封鎖に踏み切らずに感染拡大を抑制する方策を検討する方針。ドイツでは過去5日間の1日当たり感染者が3000人を超えているが、人口の約63%が少なくとも1回の接種を終えており、政府は封鎖回避が可能と期待している。
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