プラナ / PIXTA
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「3高」は腎臓病のハイリスク要因「なんとかしなけりゃ」

日本の皆様、こんにちは。

私は台湾で栄養士をしている郭怡君と申します。

台湾衛生福利部の国民健康署が行ったある調査によると、高血圧、高血糖、高脂血症の人、いわゆる「3高」の人が5年以内に腎臓病になる確率は3高者でない人より、それぞれ1.7倍、2.4倍、1.6倍高いことが分かりました。

3高疾患は、慢性腎臓病への入口といえます。

もしもあなたが「3高」の一つに該当するなら、今日から「なんとかしよう」と思い立ってください。

もちろん腎臓病だけでなく、「3高」がさまざまな病気を招く要因であることは周知の通りです。

自分の健康を守ることは、あなたと、あなたのご家族の幸せを守ることでもあります。

なお、すでに医師や栄養士の指導のもとで食事療法をされている方は、そちらの方法を継続していただき、以下の記事はご参考までにしてください。

では、具体的にどうすれば良いか、一つずつ考えてみましょう。

まず、血糖値を安定させることです。

血液中のブドウ糖が正常に体に吸収されない状態は、エネルギーが筋肉に供給されないことを意味します。

その結果、血中に大量の糖が残り、高血糖になります。

すると、その糖によって血液をきれいにする腎臓が損傷され、腎臓の病気を引き起こすのです。

そこで、食事で注意すべきはグリセミック指数(GI)です。

血糖値の上昇度合いの高い食物を「高GI食」と呼びますが、例えば「精製精白された食物」はなるべく避けてください。

具体的には白飯、純度の高い砂糖、精白粉などです。

絶対に食べるなというわけではなく、その代替となるものを積極的に食べることをおすすめします。

例えば、玄米、胚芽米、五穀米、押麦、全粒粉、きび砂糖などは「真っ白ではなく、雑味がある」という点で、おすすめできる食品です。

食事をすれば血糖値は必ず上昇しますが、それを急激に変化させるのではなく、できるだけ穏やかに上下させることが血糖値の安定につながります。

次に留意したいのは、心臓血管を守ることです。

そのために、栄養学の視点からは、以下のような食事がおすすめです。

例えば「油、砂糖、塩を少なめにする」「動物の内臓、魚卵などは控える」「調理用の油は新しいものを使用する」「果物を適量食べる」「食物繊維の多い穀類、豆類、根菜類、キノコ類を食べる」「ナッツ類も少量食べる」等々です。

大豆やナッツ類は不飽和脂肪酸を含んでおり、脂肪やコレステロールの代謝を促進します。

第三に、意識して節制することにより、努めて肥満を避けてほしいことです。

毎日の食事で必要なカロリーは摂取しますが、食べ過ぎを避け、適切な体重を保つことが不可欠です。

オメガ3脂肪酸(Omega-3)には、腎臓もふくめて体内の炎症を抑えるはたらきがあります。

ぜひとも食事に取り入れたい物質ですが、具体的にはどんな食品に含まれているでしょうか。

例えば、サケ、サバ、マグロ、海藻類、亜麻仁油、ナッツ類などに多く含まれています。

スーパーで食材を購入するときに意識してみてください。

最後に、日本の皆様もご存じとは思いますが、腎臓を守るためには、食事から摂る栄養だけでなく、やはり生活習慣を健康的にしていただくことに尽きます。

適切な体重を維持すること。

煙草は吸わないこと。

適度に水分補給すること(水の飲み過ぎは腎臓に負担をかけます)。

長時間座りっぱなしの姿勢は、腎臓に良くありません。

睡眠を、短すぎず長すぎず、良好な深さでとること。

いまだにコロナ禍の中ではありますが、できるだけ楽しい気持ちで、明るく過ごすこと。

それではあなたの大切な腎臓を守って、お元気にお過ごしください。

(文・郭怡君/翻訳編集・鳥飼聡)

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