法輪功(ファルンゴン)の第五功法「神通加持法」をおこなうポーランド出身の青年、ファービーさん(明慧網)

「新しい人生の道」を示してくれた一書

   

親愛なる日本の皆様へ:

初めてお便り申し上げます。私はファービーといいます。ポーランドの生まれで、今年27歳になります。

こちらをご覧下さい。私の手元にあります『轉法輪』というこの本は、すでに40以上の言語に翻訳され、皆様の日本をふくむ、世界各国で読まれています。『轉法輪』と書くこの本は、日本語では「てんぽうりん」と発音するそうですが、世界的には「ヅァンファールン」という中国音で呼ぶことになっています。

今日はこの本について皆様にお話ししたいと思うのですが、おそらく本そのものの紹介よりも、私がなぜこの本によって人生の苦しみから救われ、全く新しい人生を生きることができるようになったか、という話になると思います。そのほうが、きっとこの本のすばらしさを、日本の皆様へ、正確にお伝えできることでしょう。

   二

私は、生まれてからずっと祖父母に育てられました。両親は、私が生まれてすぐに離婚してしまい、それぞれに新しい家庭をもってしまったからです。

私は、父にも、母にも、優しく抱きしめられた記憶はありません。祖父母は、そんな私を心から愛して、一生懸命に育ててくれました。

しかし私はいつも、自分の心のなかに寂しい空洞があることを、幼いころから感じていました。祖父母は、私を教会へ連れていき、神様への信仰をもたせようとしましたが、私は一部の信徒の言葉やふるまいを見て失望し、何も信じないことにしました。

知識を得るなら自分で本を読んだほうがいいと思っていたので、学校の教師にも、私は心を開きませんでした。

心のなかに暗い陰をもちながら、私は青年となりました。コンピュータを使った不正な手段で利益を得ることにも手を染めましたが、それが不道徳で反社会的なことだと自分で分かっていたので、内心はとても苦しんでいました。

私は祖国を出て、放浪する旅に出ました。フランスからドイツに来たときのことです。ホテルに泊まるお金もなく、フランクフルトのバーで困り果てていたとき、ある年配の男性に会いました。

男性は実業家で、新しく始める会社のスタッフとして私を採用してくれました。私のもっていたマーケティングの知識が役に立って、その事業は成功しました。十分な収入も得て、祖父母にやっとプレゼントが贈れると喜んでいた矢先、かかってきた電話に、私は絶句して凍りつきました。

   

祖母が涙声で言います。「おじいさん、亡くなったのよ」。

私の心のなかの空洞(それは、ビジネスに夢中になっていたときは一時的に忘れていたものでしたが)に、氷のように冷たい風が吹き抜けました。お金も、何もかも、自分の人生の全てが、無意味に思えてしまいました。

私の心のなかにあったガラス細工が砕けて、そのまま鋭い破片と化してしまいました。ある日、街を歩いていて、ふとこんなことを思ったのです。

「あのバスの前に飛び出して、空を向いて寝ころんだら、うまく轢いてくれるだろうな」。

私は、自分の考えがすでに「危険区域」に入っていることを、かろうじて自覚できました。わずかに残った理性をたよりに、インターネットのプラットフォームに助けを求めたのです。「どうすれば、人生の本当の幸せを得られますか?」。

私への返信は、すぐに多くの人から届きました。私を冷笑する人もいましたが、そうではない人ももちろんいます。そのなかの一人が、私に『轉法輪』を薦めてくれたのです。

   

私は、強力な磁石に引き寄せられるように、すぐにポーランド語訳の『轉法輪』を購入しました。

本の冒頭にある「論語」という文章(孔子の論語ではありません)を読んで、私は衝撃を受けました。「僕は、これをずっと探していたんだ」。

私は夢中で本を読みました。乾ききった大地に慈雨がしみこむように、その言葉の一つ一つが、私の体内の細胞に入ってくるのです。

この一冊を大切に扱いながら、何回も、何十回も、何百回も、読みました。おそらく私は、これからの自分の人生のなかで、何千回も、何万回も読むでしょう。

読むたびに必ず、この本の著者である李洪志先生が、大切なことを私に気付かせてくれるのです。この宇宙の教え、法輪大法(ファルンダーファ、法輪功も同じ)を学ぶ人々が、世界中に1億人以上います。

この本の内容を、私がここで要約して皆様にお伝えすることは、とてもできません。許される範囲で申し上げるなら、法輪大法とは「宇宙の特性である真、善、忍に従って、どこまでも自身を向上させていく修煉法」ということです。

御利益を求めて神仏を拝む宗教ではないので、法輪大法を学ぶ人々を信者とは呼ばず、学習者または修煉者といいます。

一つだけ明らかなことは、この一書に出会ってから、私は完全に変わりました。自分の人生の本当の意味を見つけ、毎日がとても充実しているということ。そうです。私は今、本当に幸せなのです。

その幸せとは、自分のための小さな範囲の快楽ではありません。ひろく社会や祖国や世界人類のために「自分のなすべきことが何か、はっきり見えた」という幸福感です。

ファービーさんは、『転法輪』との出会いがなければ「今この世にいなかった」と言います。(明慧網)

   五

もう一つ、私の体に表れた不思議な「変化」について、お話しておきましょう。私は昔、心だけでなく、体も健康とは言えなかったのです。よく頭痛を覚えたり、鼻血が出たりしていました。そのたびに病院に行き、薬もやたらと飲んでいました。

それが今は、全くなくなったのです。法輪功が薬を飲ませないのではなく、飲む必要が全くないので、飲むこと自体を忘れているのでしょう。つまり私は「圧倒的に健康になった」のです。

では何のために、健康な、強い体を与えられたのでしょうか。

「それにも意味がある」ということが、この『転法輪』のなかに明記されていますが、そのところは、ぜひ日本の皆様に本をお読みになっていただきたいので、ここでは控えさせていただきます。

2017年3月、私は初めて中国に行きました。

李洪志先生がお生まれになった国なので、ぜひ行きたいと思ったのですが、着いた北京は共産党の宣伝文句ばかりで、なんとも面喰ってしまいました。

次に、南方の広州へ行きました。そこで出会った中国人に、ちょっと法輪功(ファルンゴン)のことを話しかけると、その人は私の顔を見て、静かに「満面の笑み」を浮かべました。

1999年7月以来、中国共産党が、全く善良な法輪功に対して、極めて不当かつ残虐な迫害をしています。そのことを、私は少しずつ知るようになるのですが、それにしても、2021年の今も、迫害がますます激しく行われているとは、何という不条理でしょうか。

   

 

私はドイツに帰って、法輪功学習者の務めの一つである「講真相(真相を伝える)」という活動を、積極的に行うようになりました。

中国共産党が、中国国内のみならず世界中にばらまいた「悪魔の虚言」を暴露し、その邪悪性を人々に認知してもらうとともに、中共との一切の関係を断つこと、中共を(心のなかでさえも)容認しないこと、中共が宣伝する法輪功の誹謗中傷を信じないこと、などを多くの人に伝えます。

つまりは「あなたが救われるため、中共に騙されてはいけません」ということなのですが、実際には、中国との経済的な関係もあって、

私が今いるドイツも(おそらく皆様の日本も)中共中国との「腐れ縁」を断ち切れていないのが現状なのです。

私は、仕事の合い間をぬって、街頭や観光地に立ちました。チラシ資料を手配りしながら、ドイツ人や観光でドイツを訪れる中国人に「真相伝え」をするのです。

ドイツ政府の役人にも会いに行き、相手が真相を理解して私たちを支持してくれるまで、粘り強く説明しました。

   七

2018年5月のある日。ミュンヘンで中国人観光客に真相伝えをしていた私に、電話がかかってきました。ポーランドの祖母が危篤だといいます。

急いで祖母のいる病院へ向かいましたが、間に合わず、優しい祖母に最後のお別れと感謝を述べることができませんでした。

私は、一日だけ悲しみに沈みましたが、その次の日から、普段通りの真相伝えに戻りました。全ての困難を乗り越え、李洪志先生の弟子(大法弟子)として自身の使命を果たすことが、生まれ変わった私の責務なのです。

もちろん、日常の仕事もきちんとやります。ところが、私が当時勤めていた会社には、顧客に余計なお金を支払わせる「悪い慣習」があったのです。私は、大法弟子としてこれを看過できず、改善するよう何度も会社に提言しましたが受け入れられませんでした。

私は、この会社を去りました。今では、自分で事業を立ち上げて、ドイツとポルトガルに自分の会社をもっています。近々、台湾でもビジネスを始める予定です。

私が事業で成功できたのは、すべて『轉法輪』に書いてある通り、相手のことを考えて誠実に商売をした結果です。また、長く離れていた父や異母弟とも、連絡をとれるようになりました。

最後に、親愛なる日本の皆様に申し上げます。

こうして今、私が皆様にお便りを差し上げましたのも、大切な「ご縁」だと思います。

この「ご縁」が、いつまでも続き、そしていつの日か、皆様とお会いできる日につながることを切に願っております。法輪大法好、真善忍好。

(翻訳編集・鳥飼聡)

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