(genki / PIXTA)

癒やし系?カピバラ アルゼンチンの高級住宅地で狼藉

キュートでかわいいカピバラは、ネズミの親戚である世界最大のげっ歯類です。この巨大なネズミは多くの人に愛されていますが、アルゼンチンの高級住宅地に群がってきたため、住民は頭を悩ませました。これは自然の反発であり、カピバラは元の生息地に戻りたいだけだという説もあります。

英国の「ガーディアン」紙によると、ブエノスアイレス州の北部にある閉鎖されたコミュニティ「ノルデルタ」には、多くの富裕層が住んでいます。

ここ数週間、大量のカピバラが地域に出没し、庭や芝を傷つけたり、子犬を噛んだり、交通事故の原因になっています。また、カピバラの排泄物も住民を悩ませ、大きな問題となっています。

大人のカピバラは、概ね体長1m、体高60㎝、体重60㎏まで成長します。群生しており、およそ10~20匹が一緒に暮らしています。

カピバラによる生活への影響のために、一部のノルデルタの住民は、家からショットガンを持ち出していると言われていますが、他の多くのアルゼンチンの人々は、ソーシャルメディアを利用し、カピバラを擁護し、生息地を取り戻すことを支援しています。

南米で2番目に大きな川であるパラナ川の湿地帯に建てられたノルデルタは、その素晴らしい眺望にもかかわらず、建物が生態系を破壊しているとして、環境保護団体から非難を受けています。

有名なアルゼンチンの生態学者であるエンリケ・ヴィアーレ氏は、コミュニティに出没するカピバラを侵入と見なすことは間違っていると述べました。状況は正反対で、カピバラの生態環境に侵入したのはノルデルタでした。

ヴィアーレ氏は、ノルデルタが土地の保水機能に影響を与えたと述べました。異常気象が発生した場合、洪水が発生するのは周辺地域の貧しい地域です。いつものように、代償を払うのは貧しい人々なのです。

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(翻訳編集・里見)

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