西村康稔経済再生相は24日の閣議後会見で、台湾が環太平洋連携協定(TPP)加盟を正式に申請したことについて「基本的な価値を共有し、緊密な経済関係を有する重要なパートナー」だとし、「歓迎したい」と語った。写真は昨年9月、東京の首相官邸で撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

台湾は基本的価値共有するパートナー=TPP加盟申請で西村再生相

[東京 24日 ロイター] – 西村康稔経済再生相は24日の閣議後会見で、台湾が環太平洋連携協定(TPP)加盟を正式に申請したことについて「基本的な価値を共有し、緊密な経済関係を有する重要なパートナー」だとし、「歓迎したい」と語った。

「台湾が高いレベルのルールを完全に満たす用意ができているかどうか、しっかりと見極める必要がある」と述べ、他の参加国とも相談しながら「戦略的観点や国民の理解も踏まえながら対応していきたい」との見解を示した。

台湾のTPP加盟申請には中国が猛反発しており、議長国である日本がどう対応するのか問われ、西村再生相は、協定は新規加入の対象を国または独立関税地域と規定しており、「台湾の加入は協定上可能」だと説明。加入プロセス開始について、現在のTPP締約国8カ国すべてが合意する必要があるとし、それぞれの締約国と相談しながら対応したいとした。

<英国のTPP加入作業部会>

また、西村再生相は、9月28日に英国のTPP加入に関する首席交渉官レベルでの第1回目の作業部会がオンライン形式で開かれることを明らかにした。今回の会合では、英国が行ってきた取り組みについて説明を受ける予定。

「日本として守るべきは守り、攻めるべきは攻め、日本の国益にとって最善の結果が得られるように取り組んでいきたい」との意気込みを述べた。

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