9月24日、英国政府は、ガソリンスタンドの閉鎖やスーパーマーケットの供給網制約につながっているトラック運転手不足問題の解決に全力を挙げると表明した。英アシュフォードで2020年12月撮影(2021年 ロイター/Simon Dawson)

英トラック運転手不足問題、政府は解決に全力を挙げると表明

[ロンドン 24日 ロイター] – 英国政府は24日、ガソリンスタンドの閉鎖やスーパーマーケットの供給網制約につながっているトラック運転手不足問題の解決に全力を挙げると表明した。ただ、運送業界は早急な問題解決は困難との認識を示している。

英石油大手BPは23日、国内のトラック運転手不足により製油所からの燃料輸送に支障が出ているため、英国内の一部のガソリンスタンドを閉鎖したと発表。声明で「英国内の一部の販売店で燃料供給の問題が生じており、ガソリンと軽油両方が不足しているため、いくつかのガソリンスタンドを閉鎖した」と説明した。BPのガソリンスタンドは英国内に約1200カ所ある。運転手不足は、英国内の食品流通にも影響を及ぼしている。

シャップス運輸相はスカイ・ニュースに対し、大型トラック運転手試験が新型コロナウイルス流行で停止していたことから世界的に運転手不足になっているとし、英国は試験数を倍に増やしていると説明。ビザ規則を緩和するかとの問いについては、政府は全ての選択肢を検討すると述べた。

ただ、運送・物流各社は即時の解決策はないと警告。試験やビザに変更を加えてもクリスマス前の不足を緩和するには間に合わない公算が大きいとの見方を示した。

英国の運送業界は、欧州連合(EU)離脱前に約2万5000人が欧州に戻ったほか、新型コロナ流行で新規労働者に対する資格認定手続きが滞ったことを受け、現時点で運転手10万人前後が不足しているとした。

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