EU欧州委、財政ルール見直しを10月19日に開始へ
[ルクセンブルク 5日 ロイター] – 欧州連合(EU)欧州委員会は今月19日に、新型コロナウイルスの世界的大流行(パンデミック)による域内経済や財政ルールへの影響の評価を公表し、単一通貨ユーロの安定を支える財政ルールの見直しを開始する。
EUの財政ルールである安定・成長協定は、各国がコロナ禍への対応で財政的な余力を確保できるよう、2023年まで凍結されている。
ジェンティローニ欧州委員(経済担当)は記者会見で、見直しには全ての利害関係者の広範な関与が必要で、23年の財政ルール再導入に十分間に合うよう、合意のとりまとめを目指すと述べた。
財政ルールはユーロが1999年に導入されて以来、3回改訂されており、複雑さが増しているため見直しが必要となっていた。
多くの国はルールの簡素化と、経済情勢の変化を踏まえた最適化を求めている。
ジェンティローニ氏は、見直しではコロナ禍で積み上がった各国の公的債務にどのように対応するかが焦点の1つになると説明。
財政ルールは財政赤字を国内総生産(GDP)比3%以下に抑え、公的債務残高の上限をGDP比60%にすると定めている。しかし、ユーロ圏の政府債務の平均はGDP比100%に達している。
関連記事
最近、バルト海にある二本の重要な海底ケーブルが損壊し、ドイツ、スウェーデン、フィンランド、リトアニアの四か国が […]
米国議会は中国の最恵国待遇の取り消しを提案。AI技術競争において優位を目指す「AIマンハッタン計画」も始動。中国経済への影響が注目される
トランプ次期大統領は緊急事態宣言を準備し、不法移民の強制送還計画を発表した。計画では特に中国籍の兵役年齢の男性を優先している
米司法省は最近、IR事業をめぐり日本の政府関係者に賄賂を渡すよう指示して、中国企業のCEOを海外腐敗行為防止法違反の容疑で起訴した。
豪州初の女性宇宙飛行士ベネル=ペッグ氏は、シドニーの会議で「宇宙には地球上の砂浜の砂粒に例えるほどの恒星があり、生命の存在は確実だ」と語り、太陽系内外での地球外生命探査の可能性に期待を寄せた。「宇宙での発見は生命の理解を深める貴重な手がかりになる」と強調。