10月11日、中国軍は、台湾の対岸に当たる福建省にある島で海岸上陸・攻撃の演習を行ったことを明らかにした。写真は台湾の金門県側から見た福建省の海岸沿い。2004年9月撮影(2021年 ロイター/Richard Chung)

中国軍が福建省の島で海岸上陸演習

[北京 11日 ロイター] – 中国軍は11日、台湾の対岸に当たる福建省にある島で海岸上陸・攻撃の演習を行ったことを明らかにした。

人民解放軍の公式新聞「解放軍報」は、短文投稿サイトの微博(ウェイボ)で、「ここ数日に」福建省で演習を実施したと説明。工兵や特殊部隊などが数派に分かれて上陸し、さまざまな段階の攻撃任務を遂行するという内容で、幾つかの小型ボートに乗った兵士が海岸に強襲上陸して発煙筒を投げつつ、防御側の有刺鉄線を突破して砂地に塹壕を掘る映像が公開された。

福建省は、中国が台湾に侵攻する場合、地理的関係で上陸部隊の重要な出発拠点になるとみられている。

台湾はこの演習について、中国側の脅しだと非難。攻撃を受けても領土を守り抜くと強調した。

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