11月5日、政府の経済対策の目玉である現金給付について、自民・公明の与党が18歳以下に一律10万円を給付する案で調整に入ることがことが分かった。都内で8月撮影(2021年 ロイター/Androniki Christodoulou)
11月5日、政府の経済対策の目玉である現金給付について、自民・公明の与党が18歳以下に一律10万円を給付する案で調整に入ることがことが分かった。都内で8月撮影(2021年 ロイター/Androniki Christodoulou)

経済対策の現金給付、18歳以下一律10万円で与党が調整=関係筋

[東京 5日 ロイター] – 政府の経済対策の目玉である現金給付について、自民・公明の与党が18歳以下に一律10万円を給付する案で調整に入ることがことが分かった。対象は約2000万人で、総額2兆円程度の予算規模となる見込み。複数の与党関係者が明らかにした。

公明党はマイナンバーカードの普及を加速するため、カード保有者を対象に3万円相当のポイント付与も提唱しており、これも与党内で議論する。

岸田文雄政権が掲げた現金給付をめぐっては、公明党が18歳以下一律給付を提唱する一方、自民党は「困っている方を対象とする方針」(山際大志郎経済再生相)と繰り返し発言し、どこで線を引くか議論が注目されていた。

複数の与党関係者によると、自民党の政策担当幹部の間で公明案に賛同意見が出ている。公明党の提唱するマイナカードのポイント付与にも前向きという。

公明党は週明け8日、政府に対し正式にこれらの支援策を申し入れる。公明党側からは「(現金給付は)バラマキではなく教育政策だ」(幹部)として強く採用を求める声が出ている。マイナポイント付与も「カード普及、デジタル化に資する」と期待する。

5日付の読売新聞朝刊は、政府・与党が18歳以下に10万円一律給付する方針を固めたと報じた。

鈴木俊一財務相は報道を受け、「具体的な対応策は経済対策の検討を進める中で、与党とも調整しながら今後決めていく」と述べた。ばらまきではないかとの指摘には「いろいろなお考えがあると思うが、財政規律のことは片時も脇に置かない」とし、引き続き2025年度の基礎的財政収支の黒字化を目指す考えを示した。

政府・与党は19日に経済対策を閣議決定し、12月6日めどに召集が見込まれる臨時国会で補正予算を審議、順調に行けば12月20日前後に補正予算が成立する日程を描いている。 

現金給付は、安倍晋三政権時代の昨年4月にコロナ対策として全国民一律10万円の支給を決めたが、生活に余裕のある層にも行き渡り、貯蓄に回る分もあり、再度給付する場合には対象を限定する必要があると政府・与党内では認識されていた。

関連記事
トランプ大統領が全輸入品に10%の関税を課す新制度を発表。カナダやEU諸国は強く反発し、貿易戦争の懸念が高まっています。各国首脳の反応まとめ。
トランプ米大統領が発表した新たな関税政策がベトナム経済に大きな衝撃を与えた。同政策では、ベトナムからの輸入品に対し46%という極めて高い関税が課されることが明らかになり、これを受けてベトナムの株式市場は歴史的な急落を記録した。
トランプ大統領は新たな米国貿易政策の幕開けとして、全ての貿易相手国に一律10%の関税を課し、一部の国にはさらに高い「相互関税」を導入した。
オーストラリアの有名大学6校は、キャンパス内にある中国共産党政権との関係が深い「孔子学院」を閉鎖したことが分かった。オーストラリアのメディアが報じた。同国の連邦政府が、国内で物議を醸している孔子学院の開設をこれ以上認めないと表明してから約4年が経過している。
外務省は2日、大きな被害が出たミャンマー中部を震源とする大地震で、600万ドル(約9億円)規模の緊急無償資金協力を供与する方針を発表した。